X-M1を買って学んだこと/前編

私の知り合いもX-M1を買うかもしれないと聞いて、もしFUJIFILMのこのカメラを買ったらどんな体験が待っているか。そして、私の場合はどんなことを学んだかを振り返ってみようと思いました。現在X-M1や最近発売になったX-E2など、このシリーズの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

写真の撮り方を深く知りたくなった
私の場合、これまで使っていたRICOH GR DIGITAL II、Canon 7Dを経てX-M1にたどり着きました。過去に使っていたカメラも気に入っていましたが、物足りないところがあったのは否定できません。X-M1を使うようになって、自分で言うのもなんですが、撮れた写真のクオリティが明らかに上がったのを感じます。なぜ上がったかといえば、突然自分の技量が良くなるわけはないので、明らかにカメラに助けられているわけです。技術系の私からすれば、正直言って悔しさを感じるところもあります。そのため、もっと自分の技量を上げたいと思い、試行錯誤や情報収集などに励んでいます。

カメラでつくる色の存在を知る
映像系で仕事をしていると、特に最近はカラーグレーディングに対する重要性を再認識するようになりました。撮影後の素材はそのまま「生で」世に出ることはなくて、必ずなんらかの加工が施されます。そのため、カメラに対しては解像度などのスペックは気にしますが、どんな色を出してくれるのかについてはあまり意識しないところがあります。これは私だけの捉え方かもしれませんが。X-M1を使ってみて、JPEGファイルの中に残された独特の発色を見て、写真の世界ではカメラが明確な色の表現をするものなんだと知りました。もちろんLightroomやApertureを使って自分の色を加えて行くこともありますが、ベースになるのはカメラの色です。

撮る瞬間に考えるようになった
これは私だけなのかもしれませんが、これまではシャッターを押す時にはあまりじっくりと考えずに後でもなんとか手は加えられるだろうという安直な撮り方でした。RAWデータ記録をベースにしていたのもありますが、撮って出しのクオリティが高いX-M1なので、撮る瞬間から真剣に写真として残しておかなければ、全体の品質を高められません。カメラに残すのはデジタルメディアファイルというよりは、まさに写真を記録するという感覚の方が近いです。

以上、前編は意識で変わったことや知ったことをまとめてみました。後編では、使い方で知っていると回り道をしないところを書こうと思います。

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X-M1/XF60mmF2.4 R Macro, ISO800, f/5, 1/200

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