2014年11月14日

死んだ神様のこと

LINEで彼氏に死ねっていわれて死んだ、とても才能のある大学生。
メンヘラ神さんが亡くなったとき、こんなにも文章をかける人が死んじゃうなんて勿体無いし悔しい、死ねって言われて死んじゃう感じとか、あーなんかなんかああと思って、私は彼女のブログをフライデーの連載に引用掲載したり、ツアーで朗読したりしていた。
先日、私のライブにきた男の子が、「僕メンヘラ神の先輩なんです。彼女、大森さんの音楽きいてて、僕彼女にすすめられて大森さん知って今日ライブに来たんです。」とサイン会に並んで伝えてくれた。
魂の美しい文学が歌が芸術が撥ね付けられながら受け入れられていく様を、もっとみせられていれば、希望になれたかもしれないよな、そんな簡単な問題ではないかな。でも可能性はゼロじゃないと本気でおもう。
私は私の仕事をするための大森靖子というキャラクターの評価なんてどうでもいい(と大丈夫なときは思える)し、そもそも既に全てを失っている、そして全てを得ている私の何にそんなに躍起になれるのか理解できない。私のことを好きだろうが嫌いだろうがメロディが言葉がこびりつくように作曲しているので、ほんとどうでもいいんですが、ファンはそういう0円の無価値の意見に対しても繊細に、大森さんはそんなんじゃないですとか言って傷ついちゃうわけじゃないですか、そこがとても申し訳ない気持ちです。
人がみんな、感情をスピーディに且つ美しく表現して、それを享受した喜びでまた新しい価値観や世界がうまれて、そういう創造的な社会にするために、しっかり生きて、しっかり歌って、しっかり魅せる、それが私のここから数年の仕事だと思っているので、
叩かれても疎まれても捨てなかった自由と孤独を武器に、
才能が死なない世の中にする努力をしようと思っています。


omorimorimori at 17:21│