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ロゼッタから切り離された「フィラエ」、太陽電池に問題:目的地から1km離れて彗星着地

彗星への着地に成功した「フィラエ」だが、着地時点に2回失敗したため、着地地点は最初の目的地から1kmほど離れている。日陰のため、太陽光発電がほとんどできないという問題がある。

 
 
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TEXT BY JOHN TIMMER
PHOTOS BY ESA/ROSETTA/PHILAE/CIVA
TRANSLATION BY TAKU SATO/GALILEO

ARS TECHNICA (US)

フィラエの「CIVA」カメラが送ってきた着地地点。フィラエの脚のひとつが見える。

欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」から切り離された着陸船「フィラエは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表に着地した

関連記事彗星地表からの最初の画像:探査機「フィラエ」

ただし、着地地点は、当初の目的地から1kmも離れていた(着地地点は正確にはつきとめられていない)。そして、平らな地点ではなく斜面に着陸したため、3本ある脚のうち2本しか接地していない。また、その場所は地形のせいで日陰になっているため、太陽光発電で生成できる電力の量が限られるという。

さまざまな機器によって収集された最初のデータが11月12日夜に届いたが、一部のデータは、フィラエがすぐに着地したのではなく、2回跳ね返ってから地面に留まった可能性を示していた。つまり、合計で3回着地を行ったわけだ。

ESAはドイツにある管制センターで11月13日、フィラエが2回跳ね返ったことを認め、そのうちの1回は衝撃が大きかったことを明らかにした

最初に接地した場所は、目標着陸地点から半径100m以内の距離にあったが、この跳ね返りの勢いが強く、その後2時間ほど宙を浮いていたため、次に接地した場所は、目標地点から約1km離れた場所だった。そこでさらに跳ね返ったが、今度の速度は遅く、宙に浮いていた時間は7分だったという。


 
 
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