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【プロ野球】

メジャー追い詰めた

2014年11月12日 紙面から

6回裏2死一塁、適時二塁打を放ち、一塁を回る上本。左はチョート=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)

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◇記念試合 MLBオールスター8−7阪神・巨人連合

 8年ぶり開催の日米野球は12日、京セラドーム大阪で第1戦を迎える。11日は甲子園球場でMLBオールスターと阪神・巨人連合の記念試合があり、3本塁打を放ったMLBが8−7で逃げ切った。日本代表「侍ジャパン」は兵庫県内で練習して開幕に備えた。侍ジャパンの第1戦先発は広島・前田健太投手(26)で、日本ハム・大谷翔平投手(20)も1イニング登板する予定。

 若き巨砲がメジャー軍団に強烈な一撃を突き刺した。7回だ。巨人・大田のバットが火を噴いた。右中間奥深くに運ぶ2点三塁打。1メートル88、95キロのメジャー級の肉体が甲子園の黒土に弾み、猛追を見せた『TG連合』の口火を切った。

 「内側からバットを出すイメージでスイングした。チャンスだったのでとにかく思い切り振ることだけ考えていた」。充実の汗が首元を流れる。6年目を迎えた今季はプロ入り最多の44試合に出場。大きな期待をかけられてきた大器は、覚醒の兆しを見せた。

 普段から米大リーグ中継に熱視線を送っているという大田は、試合前の相手の打撃練習もベンチから凝視。「見て刺激になったし、勉強になりました」とナマの教材を目に焼き付けた。

 日本野球史を刻んできた阪神と巨人が手を組んだ。左胸には「AN」の2文字。ALL NIPPON。1934年に初開催された日米野球ユニホームの復刻版ユニホームに日本プロ野球80年の重みが染み込まれた。

 阿部、村田ら主軸が軒並み無安打だった巨人勢の中で大田が放った輝きは格別だった。

 7回は弾丸三塁打から打線がつながり、5点を奪取。8回には敵失を誘う遊ゴロで1点差に迫ると、二盗にも成功。直後のけん制死も含め、インパクト十分の『大田劇場』だった。 (井上学)

 

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