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【大リーグ】

メジャー3発で冷や汗勝利 ファレル監督「競るのは分かっていた」

2014年11月12日 紙面から

◇記念試合 MLBオールスター8−7阪神・巨人連合

 記念試合とはいえ、冷や汗をかいた。楽勝ムードが一転、最後はサヨナラ負けのピンチをしのいで辛勝。「日本のチームと激しく競り合う試合になるのは分かっていた。だが、われわれの選手も素晴らしいプレーを見せた」。ファレル監督は両軍をたたえながら、“白星発進”に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 途中までは、さすがのパワーを見せつけた。5回2死満塁で3番ロンゴリア(レイズ)が江柄子からグランドスラムを放つと、6回にロイヤルズを29年ぶりのワールドシリーズに導いたペレス捕手が、7回に先頭のファウラー(アストロズ)がバックスクリーンへソロ本塁打。どとうの3発で一気に試合を決めたはずだったが、6回に1点を返された後の7回に暗転した。

 4番手モラレス(ロッキーズ)が神巨連合軍に打ち込まれ、まさかの5失点。8回にも1点を追加されると9回は1死満塁の大ピンチ。ここでチームを救ったのが、またもファウラーだった。松本哲の浅めの中飛を捕ると、素早く本塁へ返球。三塁走者・小林はタッチアップしかけていたが引き返し、「走ると考え、思い切り返球したよ。でも、顔を上げたら走っていなくて良かったよ」とファウラーは胸をなで下ろした。

 もともと打高投低のチーム。7回以降は4人の投手をつぎ込み、公式戦さながらの継投を見せたファレル監督は、「野手も投手も、できるだけ多くの選手をプレーさせたかったし、救援のベリボーも厳しい場面から貴重な2つのアウトを取ってくれた」。選手に実戦感覚を取り戻す機会を与えられたことを収穫に挙げたが、大リーグの看板を背負うからには、あまりぶざまな姿は見せられない。「日本のチームが強いのは知っているが、勝ちに来た。いいゲームを見せたい」とロンゴリア。ウオームアップはここまで。時差ぼけも試合勘も元に戻した猛者たちが、侍ジャパンと本気でぶつかり合う。 (武藤康弘)

 

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