「四角い宇宙」とは 咲-Saki-楽曲に登場するキーフレーズについて
わたしもしたいよ ココロは正直ドキツモ快感
手加減しないで 四角い宇宙でテンパイすちゃらか
(「四角い宇宙で待ってるよ」作詞:畑亜貴)
あの舞台を転げ回って 奏でちゃってよMyセレナーデ
星屑みたいキラキラって 四角い箱の中 夢いっぱい
四角の空を自由にさ 飛び回ろうよ一緒にね
笑って怒って明日へと繋いで 一歩ずつ駆け上ろう
(「Square Panic Serenade」作詞:ZAQ)
まじかるまーじゃんわんだーらんど この大きな宇宙
大好き 大好き 喜怒哀楽の繰り返し(ポン)
ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空
大好き 大好き
(「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」作詞:ZAQ)
四角い宇宙に“努力賞”はない
四角い宇宙に“もしかして”はない
四角い宇宙に“完璧”はないの
(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)
底抜けポジティヴで宇宙を走るよ
予想を越えてくる君に会いにきた(牌を感じて)
和了らずにいられないほどまっしぐらだよ
撃ち落としたい(みんな勝ちたい)
勝負で語ろう雀! 雀!
All for square space stars
(「この手が奇跡を選んでる」作詞:ZAQ)
さて、この「四角い宇宙」という言葉が指しているものは何だろうか。まず思いつくのは四角い「雀卓」のことであり、ひいては「麻雀」そのもののことだろう。『咲-Saki-』は本格美少女麻雀物語(ストーリー)であり、言うまでもなく、麻雀というゲームの宇宙的な奥深さ、底の知れなさはこの作品が表現しようとしているものの一つである。私はそれに加えて、この言葉は物語の主な舞台であるインターハイ団体戦のトーナメント(「運命のラダー」BYこーこちゃん)のことも表しているのではないかと思っている。
その論拠はというと、一つ目は単純に「Square Panic Serenade」に「頂点まであと一息」「レジェンドもう一度」「駆け引き勝ち負けあの子に繋いで この草原駆け抜けよう」など、阿知賀女子が参加しているトーナメントについて言及しているとおぼしき箇所があるからだ(彼女たちは個人戦にエントリーしていない)。また、「まじかる☆まーじゃん☆ワールド」に「ロジックも直観も天才も凡人も 受け入れてくれるこの空」というフレーズがある。ここを聞くと、私の頭には自然と「嬉しいことです 私には誰かから必要とされている力がある それはエースになれる力じゃないけど 必要とされてる そんなすばらなことはない」という煌の言葉がリピートされる。劇中において、煌の一試合単位でトップに立つには全く役に立たない能力が真価を発揮したのは、彼女が参加しているのが個人の収支ではなくチームの総得点で勝利が決まる団体戦だからである。煌のように「捨てゴマ」を自称する選手でも「受け入れてくれる」「活躍できる」面白さ、先の読めなさが「宇宙」という広範な言葉にフィットすると私は感じるが、皆さんはどうでっしゃろか。
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