大阪駅ビル:「三越伊勢丹」名称消える見通し
毎日新聞 2014年11月12日 19時33分(最終更新 11月12日 22時23分)
全面改修中の大阪駅ビルの百貨店「JR大阪三越伊勢丹」が、来春の新装開業時に名称変更され、「三越」と「伊勢丹」の両ブランドを冠した唯一の店名が消える見通しであることが12日、関係者への取材で分かった。新装開業後は隣の専門店街「ルクア」と一体的に運営され、新名称もルクアにちなんだものに変わる見込みだ。
三越伊勢丹は2011年春、JR大阪駅北側の駅ビルで開業。老舗百貨店の三越と伊勢丹の経営統合の象徴として両社のブランドを店名とした。
しかし、大阪駅周辺の大阪・キタ地区は阪急百貨店梅田本店や大丸梅田店などが建ち並ぶ日本有数の百貨店激戦区。「三越伊勢丹」は販売不振に陥り、今年7月に飲食店街などを除いて閉鎖。売り場面積を約6割縮小するリニューアル工事を進めている。百貨店縮小により空いたスペースには、カフェ併設の大型書店などが入居する予定。【岡奈津希】