.NET for every developers, every devices
Connect(); Microsoft Visual Studio vNext & Azureっていうイベントをオンライン配信しているわけですが。.NET界隈的にはかなり久々なレベルのでかい発表がありました。
MSDNブログでも、各チームがいろんな記事を公開。
- Somasegar’s: Opening up Visual Studio and .NET to Every Developer, Any Application: .NET Server Core open source and cross platform, Visual Studio Community 2013 and preview of Visual Studio 2015 and .NET 2015
- ScottGu: Announcing Open Source of .NET Core Framework, .NET Core Distribution for Linux/OSX, and Free Visual Studio Community Edition
- .NET: Announcing .NET 2015 Preview: A New Era for .NET
- .NET: .NET Core is Open Source
- Visual Studio ALM: Introducing Visual Studio’s Emulator for Android
- Azure: Announcing Azure SDK 2.5 for .NET and Visual Studio 2015 Preview
テーマ的には、every developers, every devices。
無料版Visual Studio
今までも、Visual StudioにはExpressエディションっていう無料版があったわけですが、
- デスクトップ開発用、Web開発用、…というように、ターゲットごとに分かれてた
- 拡張機能を入れれなかった
などの制限があって、ご時世的につらいものがありました。何がつらいって、
- Devices and Services (Web + 携帯端末)なご時世にターゲットを分けられても困る
- XamarinやUnityゲーム エンジンなどの勢いがあるご時世に、拡張を入れれないとか困る
という感じ。
なので、このたび出た新しいエディションが、Communityエディション。
上記のようなターゲット分割・拡張面での制限がなくなった版(有償エディションでいうとProfessional相当の機能っぽい)。使える条件は以下の通り。
- PC 250台以下・年商100万ドル以下(non-enterprise)の会社で、5ユーザー分まで
- 非商用利用、教育、研究、オープンソースへの貢献で無制限
同時に、Xamarin との提携で、Xamarin StarterでもVisual Studio拡張が使えるようになったらしくて、それと組み合わせれば、上記条件下だとVisual Studioを使ったAndroid/iOS開発も無償でできるみたいです。
.NETのオープンソース化
今までも、だいぶオープン化していたわけですが
- .NET Compiler Platform (C# & VB)
- F#
- ASP.NET
- Entity Framework
ついに.NET自体もオープンソースになりました。
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- http://referencesource.microsoft.com/ で公開されていたものがGitHubホスティングになって、MITライセンスに
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- .NET Core (今で言うストア アプリ向け.NET、今後のASP.NET vNext/.NET Native)のクラス ライブラリのリポジトリ
まだ、オープンになっている部分はそんなに多くないんですが、.NET Coreのランタイム自体のオープンかも含めて、これから随時足していく(作業中)だそうです。Windows以外のプラットフォーム(MacとかLinux)でのビルド・実行に関しても作業中。
.NET Coreなので、要は、Win32 API依存なところは一切なしな部分。プレス リリースなんかでは、「.NETのserver stackをオープン化」とか説明されています。要は、Azure方面が頑張った結果のオープン化。
.NET Core上で使えるクラス ライブラリは、現状のストア アプリ向け.NETがベースのはず。で、.NET Nativeもこの.NET Coreがベース(なので、server stackとは言いつつ、クライアント向けも今後はこの.NET Coreを基礎として作られるはず)。
.NET 2015
最近もう、「一斉にバージョン5としてリリースします!」みたいな時代じゃなくて、バージョン番号がパーツごとにばらばらになっています。
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.NET
- .NET Framework 4.6: 現状のデスクトップ.NETの新バージョン
- .NET Core 5: ASP.NET vNext (cloud-optimizedモード)とか.NET Nativeが使ってるモジュラー性を高めたバージョンの.NET
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.NET Compiler Platform (旧codename “Roslyn”): できたてほやほや。当然バージョン1
- C# 6.0
- VB 14
- RyuJIT: 新しいJITコンパイラー
- ASP.NET 4.6
- Visual Studio 2015
この辺りを総称して、「.NET 2015」と呼んでいくみたい。
Every developers, every devices
要するに、誰でも、何の上で動くアプリでも、すべての人に.NETを。
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