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【侍ジャパン】坂本“稲葉塾”効果でマルチ!師匠も期待「日本の要に」

2014年11月13日6時3分  スポーツ報知

 ◆日米野球第1戦 日本代表2―0全米(12日・京セラドーム大阪)

 やるべきことは分かっている。坂本は、高く上げた左足を強く、前へと踏み出した。

 2回無死一塁。シューメーカーが投げた1球目、内角への141キロの直球をコンパクトに振った。左中間を破る二塁打で二、三塁とチャンスを広げた。「ボールに力があるので。打ち負けないように意識しました」。続く松田が中堅へ犠飛を打ち上げた。先制点を呼び込む一打に、大きくうなずいた。

 快音は止まらない。1点リードの4回1死。2ボール2ストライクからの5球目。シューメーカーの内角へ落ちる変化球を左前へ打ち返した。「2打席目は、追い込まれてからいい対応ができた」と声を弾ませた。

 “稲葉塾”の効果だ。試合前のこと。稲葉打撃コーチから、三塁方向に踏み出していた左足を、投手方向へ真っすぐ踏み込むように助言された。外角球を引っ掛けるバッティングを修正するためだ。侍ジャパンの初練習となった9日に続き、身ぶり手ぶりの指導を受けた。

 今季は打率2割7分9厘、16本塁打、61打点に終わったが、稲葉コーチは「彼の能力はこんなものではない。つなぐ打撃もできるし、長打も打てるし、勝負強さもある。日本の要になってほしい」と期待している。「稲葉さんはいつも的確にアドバイスをしてくれる。結果で(答えを)出すだけ」と坂本。燃えない訳はなかった。

 足でも揺さぶった。2回、松田の打球を処理した中堅・ファウラーが本塁に送球。そのカットに入った一塁・モーノーが一塁側へ大きくはじく間に二塁から三塁へ。「数字に表れない部分でも貢献したい」という通り、スキのない走塁をみせた。

 「いい形で勝った。今日のような接戦になるように、守備や走塁でもいい所を出していきたい」。6回1死一塁の守備では広島・菊池と二―遊―一の併殺を完成。初戦から走・攻・守で貢献する姿を見せつけた。(小谷 真弥)

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