【侍ジャパン】マエケン、5回0封メジャー球OK!来オフにも挑戦
2014年11月13日6時3分 スポーツ報知
◆日米野球第1戦 日本代表2―0全米(12日・京セラドーム大阪)
これが侍ジャパンのエースだ。開幕投手を務めた前田が、5回を2安打無失点に封じる快投。日本に「MAEKEN」ありを強烈にアピールした。「第1戦を任せられたので、しっかりしたピッチングをしないといけないなと思っていました。自分のボールを投げられたので大丈夫でした」と胸を張った。
大会で使用するメジャー球がさらに前田の投球を進化させた。1回に、この日の最速152キロをマーク。5回1死でエスコバルへのツーシームが直球と変わらない151キロを計測。居並ぶスラッガーを相手に、普段より大きく落ちる武器を効果的に使い、真っ向勝負を楽しんだ。敵将のファレル監督に「多くの球種でうまくタイミングを外す優れた投手」と言わしめた。
昨春のWBCでは計15回1失点。大会のオールスターチームに選ばれ、近い将来のメジャー願望が確固たるものに変わった。今回すんなり対応できたのも当時の経験と自信が大きい。例年のオフは休息とメンテナンスに専念するが、今年の秋季キャンプでは6年ぶりにブルペン入り。自ら申し出て若手に負けない量を走り込むなど、この日の大一番に備えた。
小久保監督は「日米野球に合わせて、日本のエースの自覚を持って投げてくれた。日本のエースで初戦に勝てたのは良かった」とたたえた。「楽しさも怖さもあった。いい経験になりました」と笑顔の背番号18。広島は今オフのポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ挑戦を見送る方針を決めたが、メジャーでも十分に通用することを証明してみせた。(田島 正登)