【侍ジャパン】山田、不慣れ一塁でビックリ先発「過去一番の集中力」
2014年11月13日6時2分 スポーツ報知
◆日米野球第1戦 日本代表2―0全米(12日・京セラドーム大阪)
今大会初勝利のウイニングボールをつかんだのは、緊張しっぱなしの山田だった。2点リードの9回1死一塁で、モーノーの強烈なライナーをキャッチし、そのままミットで一塁に触れて併殺が完成。不慣れな一塁を守り切り「緊張しました。過去一番の集中力で守りました」とホッとしていた。
先発出場を伝えられたのは、この日の球場入り後だった。「(小久保監督から)行くぞと言われてビックリして、返事が遅れました」と苦笑い。銀次に借りたファーストミットで4度、打球を処理。打っても2安打1打点と今季、日本人右打者最多の193安打したバットも絶好調だった。
次回、17年WBCに向け、小久保監督は新たな戦力発掘に目を光らせる。10日のソフトバンク・日本ハム連合戦(ヤフオクD)で途中出場ながら二塁打した打力を買って、慣れない一塁での起用を決めた。「壮行試合の1打席の印象が強かった。一塁(守備)のリスクも考えたが、期待に応えてくれた」と満面の笑みだ。
「いつかは日の丸を背負える選手になりたい」という4年前の入団時の夢はかなった。次の目標はWBC出場。その時まで、安打製造機は成長を止めるつもりはない。(高田 健介)