2014.11.13 05:06(2/3ページ)

圧巻侍デビュー!大谷、メジャーが認める159キロ3人斬り!!

八回、右飛に倒れるMLB選抜・エスコバル=京セラドーム大阪 (撮影・山田俊介)

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 ネット裏。メジャーのスカウトが持つスピードガンは震えていた。場内にミットの甲高い音が響く。大谷が、観客3万3003人の視線をくぎ付けにした。

 「マウンドに上がるまでは緊張しましたけど、投げているときは、そうでもなかったです。2点リードしていましたし、勝ちたいと思いました」

 八回、3番手で登板。20歳の若侍が、最高のデビューを飾った。

 先頭のエスコバル(ロイヤルズ)を高めの153キロ直球で右飛に仕留め、勢いに乗った。ファウラー(アストロズ)は156キロの直球で左飛。続くゾブリスト(レイズ)の初球に、この日最速となる159キロをマークした。最後は158キロの直球で一ゴロ。全12球中、10球が直球。登板前、嶋(楽天)の「真っすぐでいいな?」の問いかけに、「はい」と即答。初の代表戦にもかかわらず、真っ向勝負でメジャーに衝撃を与えた。

 「きょう一番印象に残った選手はオオタニだ」

 視察したフィリーズのスカウトは、断言した。ファレル監督(レッドソックス)は「若いが素晴らしい投手。強い印象が残った。落ち着いていたし、体格の割に投げ方が柔らかい」と完成度の高さに舌を巻いた。大谷の投球は、上原(レッドソックス)や松坂(メッツFA)を見てきた指揮官を驚かせた。

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