社会

甲状腺検査 「過剰診断」…結論持ち越しに
(福島県)
県民健康調査のこどもの甲状腺検査のあり方を検討する部会が開かれ、不必要ながんの摘出がされたという「過剰診断」について意見が交わされた。
こどもの甲状腺検査では、ことし6月末時点で検査を終えたおよそ30万人のうち、57人が甲状腺ガンと診断されていて、県立医大は、市町村別の発生率に大きな差がないことなどから「原発事故の影響は考えにくい」としている。
ただ、この結果について専門家からは、検査を大規模に行ったことで多くのがんが見つかり、不必要ながんの摘出がされたという「過剰診断」の可能性が指摘されていた。
きょう福島市で開かれた、県民健康調査の甲状腺検査評価部会では、県立医大から甲状腺がんの細胞などに関するものなど一部のデータが公表されたが、「過剰診断」かどうかについては結論が持ち越された。
部会では甲状腺がんと放射線との関連について、来年3月までに報告をまとめる予定。
[ 11/11 20:52 福島中央テレビ]