高齢夫婦殺害:20歳容疑者逮捕 「女性襲う目的」 岐阜
毎日新聞 2014年11月12日 01時11分(最終更新 11月12日 07時23分)
11日正午ごろ、岐阜県関市津保川台2の民家で、井上大三さん(81)と妻美智子さん(73)が血を流して倒れているのを同居する中学生の孫娘が見つけ、近所の住民を通じ110番した。井上さん夫妻は病院に搬送され死亡が確認された。約30分後、県警関署は現場から約650メートル離れた河川敷付近で手に血が付いた同市山田、無職、笠原真也容疑者(20)を発見し、殺人未遂容疑で逮捕。容疑を殺人に切り替えて調べる。
同署によると、笠原容疑者は「洗濯物を見て若い女性にいたずらしようと思って家に入った。井上さん夫妻に見つかり、持っていた包丁で刺した」と供述し、容疑を認めているという。2人とも首などを切られており、井上さんは玄関そばの和室、美智子さんは1階廊下でいずれもあおむけで倒れていた。死因はともに失血死。
同署によると、笠原容疑者は夫妻を刺した後、帰宅して服を着替え再び包丁を持って自転車で出掛けた。河川敷付近で発見され、取り押さえられた。「別の女性を捜す途中だった」などと供述。逃走中に捨てた凶器とみられる包丁が供述通りに見つかった。
同署によると、井上さん夫妻は長男夫妻と、20歳前後から中学生までの孫娘3人の7人暮らし。当時、井上さん夫妻と孫娘1人が在宅中だった。【道永竜命、野村阿悠子】