ソウル=広島敦史
2014年11月12日20時08分
日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島〈トクト〉)をめぐり、韓国の男性歌手が「島で歌い、撮影したことを理由に日本への入国を拒否された」と訴えている。日本政府は入国拒否を認めた上で「島で歌ったこととは関係ない」と説明している。
入国を拒否されたのは、イ・スンチョル氏。所属事務所によると、9日に羽田空港に到着した際、入国管理局の調べを受け、入国を許可されずに帰国した。イ氏は8月に竹島でミュージックビデオを撮影。イ氏側は「これまで何度も訪日している。不当な措置に屈服しない」とし、撮影した楽曲を無料でネット配信すると発表した。
一方、菅義偉官房長官は12日の記者会見で、「法律上の上陸拒否事由に該当した。個人情報で詳細は控えるが、竹島で歌を歌って発表したこととは関係ない」と述べ、ほかの理由があることを示唆した。韓国外交省は同日、日本政府に入国拒否の理由を改めてただす考えを明らかにした。(ソウル=広島敦史)
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朝日新聞国際報道部
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