旧作について
ZOIDS GENERAL」の最初のバージョンは、1999年に公開しました。
今から11年も前のことです。
つまりは、「ZOIDS GENERAL」は10年以上の歴史を持つことになりますが、途中の9年間は何もしていなかったので、実質1年半ほどの歴史しかありません。
そんな初期バージョンは、下のような感じでした。
実はコレ、Windows7でも動きます(笑)。
しかし操作性が非常に悪く、マトモに遊ぶのは困難だと思われます。
何が困難かって、速度が速すぎて操作できないのですよ。
画面のスクロールひとつとっても、イライラさせられます。
戦闘は豪華なアニメーション(笑)で表示されます。
だけど、戦闘のたびに画面が切り替わるんで、どこで誰がどのように戦っているのか、把握しづらいのですよねえ・・・。
このあたりの改善も新「ZOIDS GENERAL」の課題でした。
ゲームバランスの調整も今ひとつで、ぶっちゃけた話、プレイヤーが何もしなくても勝てるシナリオさえありました。
新「ZOIDS GENERAL」の目標に、この問題の改善があったことは、言うまでもありません。
旧「ZOIDS GENERAL」の更新は、突然終了してしまいました。
開発に使っていたPCがハングアップして、データが全て消えてしまったためです。
このときの衝撃は今でも鮮明に覚えています。
あの頃は貧乏な学生で、予備のハードディスクもありませんでしたから、ねえ・・・。
今はもちろん、何重にもバックアップしていますよ。
そんな苦い経験を経て、全く新しく作り始めたのが、第二世代の「ZOIDS GENERAL」です。
下は現存する貴重なスクリーンショットです。
このバージョンは、化けみたいな内容でした。
今では考えられないことですが、Voxelの描写エンジンを自作し、それを戦闘画面、マップ、およびGUIの描写に使っていたのです。
Direct3Dは一切使っていません。
意外と悪くはない視覚効果を得られたのですが、解像度は相変わらず低いままですし、何よりもVoodoo3に依存したコードを書いていたことが致命的な欠点となり、開発は中止されてしまいました。
グラフィックエンジン以外も実に野心的で、データの細かさは常軌を逸していました。
武器は、歩兵の持つ小銃一つに至るまで細かく数値化していました。
ほんと、馬鹿みたいです。
いったい何をやろうとしていたのでしょう(笑)。
第二世代の教訓をもとに、全く新しく作られたのが、第三世代の「ZOIDS GENERAL」です。
一度、Z長屋に公開を予告していたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
画面が新「ZOIDS GENERAL」とそっくりなのは、同じ画像を使っているためです。
よく見ると、今のバージョンにはない「軍港」が確認できます。
マップを自由に拡大・縮小できるシステムは、このときに考えたものです。
今のバージョンにも、しっかりと受け継がれています。
というか、前はここまで拡大できました。
ちなみに、戦車やヘリや歩兵の画像は、模型を取り込んでいます(笑)。
見た目は現在のバージョンと似ていますが、ソースコードはボロボロで、開発は中止されてしまいました。
仕方ないね。
・・・というわけで、今回はオマケとして、旧「ZOIDS GENERAL」をダウンロードできるようにしておきました。
11年前と全く同じものです。手は加えていません。
動かした結果、何が起きても知りませんよ!
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