こうして毎日ブログ書いていると思うところはたくさんある。そのうちのひとつを書いてみよう書いてみようと思っているうちにお題が「今週のお題特別編「好きなブログ・おすすめのブログ」 #はてなブログ は3周年」ということでちょうどいい感じの話をします。徹底的に行きます。
『ネットの海の渚にて』との出会いから
ドボン会会長(以下会長)がブログを始められたのは今からちょうど一年前のことです。 そのころ自分はやさぐれたブクマカーとして行き詰まり、放置していたはてなブログに「ブクマカやめる!」とか書きなぐっていた頃でした*1。そんな時目にしたホッテントリがこんなものでした。
2ちゃんねるのまとめブログがキライな話 - ネットの海の渚にて
嫌われ者だったまとめブログに対して真っ直ぐな視点で語られていたのである者は「そうだその通りだ!」と賛同し、ある者は「うざい正義感」と評していた。
『ネットの海の渚にて』の魅力はそんな「誰しも抱えるモヤモヤ」をストレートに表現するところにある。ブログを書いている方々なら自分の考えていることを言語化するのが難しいことは重々承知のことだと思う。また言語化したとしても「こんなことを言ったら怒られるのではないだろうか」と思ってなかなか発言することができないなんてこともある。しかし、会長のモヤモヤはいつだってストレートだ。この記事の他にも会長の「違和感」のアンテナは広い。何にでも「これっておかしいんじゃないかな」という感覚を持てること自体が素晴らしいと思うし、それを適切に表現できるのもかっこいいと思う。
そんなわけでやさぐれブクマカーだった自分はホッテントリで眼にする会長の記事や当時勃発していたサードブロガー論争などを横目で見ながら「明日ママ」のレビューとか黙々としていました。「はてなブロガーってすげえな」と余所のサービスでメインブログを書いていたので、自分があの中に入れるとか思っていませんでした。
「違和感の正体」を探す
今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて という短歌に感じる情念 - ネットの海の渚にて
そして自分がこの記事に言及をして、発端の卯野抹茶さん (id:macchauno)と短歌談議をして、初めて「はてなブログ」の奥深さに触れた気がしました。こういう「言及」してゆるくつながりが持てるはてなブログっていいですね。
どうして会長が「モヤモヤをストレートに表現」しても平気なのかと言えば、きちんと客観的に読める記事を書いているからだと思います。ブログは不特定多数に読まれるものなのでどうしても一般論として書きたくなります。でも、下手に一般論にするといわゆる「主語デカい」になったり具体例がわかりにくくなったりして読みにくくなります。しかし会長の「違和感の正体」はあくまでも自分の中で考えていることなので、どこまでも主語は「事象と自分」との対話なのです。ここが非常に良心的だなぁといつも思うのです。短歌の記事もそうやって生まれた良記事だと思います。
また、会長の思考のバランス回路はけっこういいと思います。ブクマカ界隈にいると変に擦れてしまった人々が多いのですが、会長の記事はいつだってストレート、いわゆる世間よりの意見だと思うのです。どちらかと言えば変なワイドショーを観ながら「そんなわけないじゃん」と素直にツッコミを入れる感覚に近いです。だから安心して記事が読めます。急に不安になることやあからさまな釣りがないというのも会長の魅力のひとつであると思います。
そういうわけなので更新するワイドショーみたいなトマトさんと対決しているときは「あんなのに面と向かって行くなんて漢らしい」と思いました。誠実さも魅力の一つです。
「釣りブログ」「趣味ブログ」として
本日は「カエルの日」なので「ドボン会」について語らせてもらうことにした - ネットの海の渚にて
ネットにおける「釣り」はないのですが、「ドボン会」はもともと会長を中心とした釣りクラブの名前だそうだ。だから釣りの話もする。釣りのほかに料理の話もするしゲームの話もするし女子アナが結婚すると大いに嘆く。
上記のように違和感を表現する会長の記事はしばしば「頭の固い老害」「おっさん乙」などと評されるけれど、会長の興味は節操を感じるくらいには幅広い。ただの説教おじさんなどではなく、記事の向こうにひとりの人間がいるんだっていうことをしみじみと感じさせる。そんなところが、このブログに詰まっている。つまり面白い。
まとめ
事象をふわふわと並べるのでもなく、事実をかっちりと整列させるのでもなく、その中間でバシっと決めるっていうのは結構難しいと思うのです。だからこの文体をまねるのは結構難しい。オリジナリティのある人でないとこういうブログは書けないと思うのです。だからすごい。でも謙虚。それもいい。安心して読めるブログっていうのもいい。一部を覗いてお子様でも安心です。
あとブコメページでたまに「渚にて」が紹介されているのが個人的にすっごく面白い。何が面白いのかうまく言えないけど、最終戦争がいつもこちら側を覗いている感じがする。そんな人類への警鐘も鳴らしている感じが非常にかっこいいと思うのです。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (7件) を見る