言いたくないけど、僕が青二才です

言いたいことも言えない世の中で、言いたくないけどつい言っちゃうポイズンなブログ

【はてな的ブログ塾】第一回 ノスタルジー商法



今週から毎週水曜日はブログの話をすることにした。「ブログ塾」という偉そうなタイトルがついてるけど、どちらかと言うとメインは「はてな的」の方。

毎週はてなでアクセスを稼いだり、ブログを書いてる人がやっている手法を1つのキーワードにして、元に人気ブログの手法を分析。ネットウォッチの楽しさを充実させつつ、人気ブロガーのトリックを裸にしてやろうという「人気ブロガー殺し」な企画をここにスタートする。そして、一悶着起こしてやろう…そんなハラである。

 

第一回目のテーマは「ノスタルジー商法」だ。

これは造語というか、便宜的に作られた言葉で意味は「年配者・古参がいる場所で昔盛り上がったネタを蒸し返して、【話に混じりたい】という気持ちを煽ることでアクセスを稼ぐ手法」のことを指す。

正式に言葉があるわけではないが、僕も含めて若手のブロガーさんやマスコミでこういった手法を取る人が多すぎる。

 

そこで第一回にこの話をすることにした。

僕と「しっきーのブログ」の共通点

前からムキになって公言してることだが、僕は今飛ぶ鳥を落とす人気ブログ「しっきーのブログ」が大嫌いだ。

 

書き物として「どっちつかずの考察」「半可通でズカズカ入り込んでくるやり口」「くどいだけで実は何も行ってない文体」も嫌いだが、彼が実践する「ノスタルジー商法」があまりにも白々しくて大嫌いだ!

 

ただ、彼のノスタルジー商法があまりにも計算され尽くしたものであるため、怒りと同時に「そりゃ、しっきーさんみたいなことをすれば伸びるよ」としぶしぶ納得してるところもある。

 

なぜなら、僕自信が「ノスタルジー商法」を知らぬ間にやってブログを伸ばしてきた人だからだ。1,2年間隔はあるが、かなり似てることをやって伸びたブログだから「露骨なアクセス稼ぎにしか見えないブログ書きやがって!」とご立腹なのだ。

 

では、しっきーさんがやった「ノスタルジー商法」について見てみよう。

 

最近の記事で言うとこんな感じ

たぶん、僕たちは就職しなくてもいい 

岡田斗司夫ネタ。もう2年も前に一度議論され尽くしたネタ。記憶に新しいからワンサカ殺到してる。

日本のゲーム産業の現状 

→僕が大学生の頃からずっとやってる論争。mixiMobageGREEがプラットフォームの取り合いしてた時期から進歩しない昔ながらの議論をいまさら蒸し返してきて、しかも新しいものを付け加えることも一切合財なく、僕の十八番であるフリーゲームについての言及も酷いもので…。一言で言うと「にわかは黙ってろ!」なクオリティにゲームファン激怒!

 

他にも雇用形態論争、結婚制度議論、ネットの悪意、内田樹…とにかくはてなの人が好きそうでもう知れ渡ったネタばかりを蒸し返しす。しかもどれかに専門化せず、半可通に食い散らかしては古参から「違う、そうじゃない!」「昔こういう話をやった!懐かしい」と好き勝手に言わせてソーシャルスコアを稼いでいく、ノスタルジー商法が彼のブログの生命線となってる。

 

しかも、これらのワード・論争を蒸し返し、いい数字を取ると検索エンジンで上位にランクインしてしかも末永く検索される。そのため、しっきーのブログと検索エンジンの親和性はすごくいい!

 

最新のネタと違ってある程度議論やポイントが固まった後に後出しジャンケンするため、最先端のネタを追いかけてブログを書いたり、独自の定義や概念・テーマでブログを書いている人よりも効率よく検索エンジンに最適化できる。

 

多少はみんなやってるが、しっきーのブログが50万アクセスを超えたのはその戦略ぶりがあまりにも徹底していたからだ!憎らしくなるほどね。

わざとやってるんじゃないかというほどのあのアホな文章も人々の「このにわかめ!一言言わせろ!」と古参に言わせるための罠なのではないか?そう思わせるほど、徹底したノスタルジー商法があのブログなのだ。

 

 

 

ノスタルジー商法でうんざりさせないための見せ方

ノスタルジー商法の難しいところは「諸刃の剣」であるということだ。

本に書いてあることそのままを理路整然と蒸し返せば、ライトユーザーから褒められる反面フォロワー数・お気に入り数が大きい影響力の大きいユーザーから「こいつは人気取りのスパムだ!非表示にしたい」と嫌われてしまう。

一方で、ノスタルジー商法を徹底することほどアクセスが取りやすく、確実に検索エンジンに引っかかるブログを作る方法は少ない。

 

要は「うまくやれ」ってことだ。

 

具体的には

1.よく知られたテーマでも、そのテーマのあまり知られてないエピソードを盛り込んでいく。

2.本人の言葉や意見を引用した上で、自分の意見や考えを書き対立軸をはっきりさせた上で自分の意見として書くこと。

3.類似した問題や論争とセットで「この手の問題はだな!」と話を広げ気味で語ることで、独自色を作る。2の亜種。

 

ノスタルジー商法としての力は見劣りしてしまうが、飽きられずに読ませるために周辺の問題まで調べて広めに調べてから話して幅のある読み物・調べ物にすると多少は読者が広がるし、読み物としても満足行くモノに仕上がっていくだろう。

 

自分がやった例で言えば、

1の場合:「ワタミ」問題は多く語られてるが、ワタミ学校でのパワハラ「断髪式」や労働組合がない事情についてはワタミの代表的なエピソードとして語られないね

今一度、ワタミ及び渡邉美樹さんのブラック企業ぶりを振り返ってみようか…

 

2と3:もう何年も前から人気だったゲームに言及したが、その言及の仕方を「自分のゲーム体験記」にしてしまうことで単なるノスタルジック商法から廃人プレイ体験・自分がやってきたゲームとの対比ゆえに手こずった経験などがメインの記事にしたことで、話題になりにくい有名ゲームのレビューが話題に。

フリーゲーム「巡り廻る。」をゲーム廃人になるほど遊びつくした! 

 

中身に穴があるか古い本丸写しだとしても数字がちゃんと取れるしっきーさんが正しいか、もう一回蒸し返す/何周遅れの議論に参加しても存在感がある書き方を目指す僕のやり方が正しいか、それは好みの問題があると思う。

しかし、大事なことはブログのアクセスを獲得したり、読んでもらった上でブログのカラーをわかってもらうためには「ノスタルジー商法」がとても効果的だということだ。

 

みんなが知ってる問題/議論だからこそアクセスが確保しやすく、みんながある程度知ってるからこそ生半端な書き方では批判されるためカラーが出せた時に調べ物の努力や、自分の意見がしっかりと評価に反映される。

 

おまけに人気が出れば、検索エンジンに掲載されて読まれ続ける。

アクセスもいいけど、ずっと自分の記事が読まれ続けるのはいいよね。それも人気が出た自信作が読まれ続けるのは気持ちが良い!

 

それしかやらない奴はつまらないが、良いネタを見つけた時にやりたくなる気持ちは良く分かるなぁ…

 

 Cafe吉祥寺で 二番煎じ (ウィングス・コミックス)

 二番煎じと言うマンガがあったので…。まぁ、ノスタルジー商法の多くは「二番煎じ」どころじゃないほど言及されたネタや言動ばかりなんですけどね…