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 東京電力福島第一原発事故の除染で出た土などを詰めた袋を一時保管する福島県川内村の仮置き場で、土で覆われた4377袋(1袋1立方メートル)を掘り出し、すぐ搬出できるように新たな袋に詰め替える作業が始まった。汚染土を中間貯蔵施設に運び込むための初めての準備作業で、環境省が11日、報道陣に公開した。

 この仮置き場は2011年末から県内でいち早く袋を保管し始めた。間もなく3年を迎え、袋の傷み具合などを確認できるため、最初の準備場所に選んだという。

 環境省の担当者は「破れた箇所はまだ確認されていない。異臭はあるが、搬出作業に支障になる有毒ガスも袋の中にたまっていない」と話した。雪が積もり始める12月中旬までに作業を終える計画だ。