AKB48、宮本亜門オーディションの舞台裏とは? 梅田彩佳「この一ヶ月間、今までの人生の中で一番歌った」
リアルサウンド 11月12日(水)11時6分配信
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『AKBINGO!』の11月12日放送分では、AKB48のメンバーが10月21日に行った『AKB主演ミュージカル「ウィズ〜オズの魔法使い〜」最終オーディション』の裏側を放送した。
同企画は、演出家の宮本亜門が2012年に手掛けた『ウィズ〜オズの魔法使い〜』が2015年3月に再び上演されるにあたって、前回(2012年の主演は増田有華)と同じく、AKB48のなかから主役であるドロシーを演じるメンバーをオーディションで選出するもの。これまで『AKBINGO!』(日本テレビ)を通じて行ってきた審査では、108人のオーディション参加者から、梅田彩佳(NMB48)、岡田奈々(AKB48)、田野優花(AKB48)、横山由依(AKB48)、高柳明音(SKE48/NMB48)、仲川遥香(JKT48)の6名がダンス審査や歌唱力審査を通過し、最終選考では梅田と田野が主役の座を射止めた。
今回の放送では、最終審査の舞台裏に密着し、各メンバーの審査前後の行動や心境の変化をレポート。前編となった11月5日の放送では、楽屋入りからダンス・演技審査の様子をオンエアした。
最終選考となった歌唱力審査では、ミュージカルの最後に歌う曲であり、メロディーのガイドになる音が入っていないという難題曲「HOME」が課題に。「オーディションを考えたくない日もあるくらいプレッシャーだった」と語っていた岡田は、高音域が求められるクライマックス部分で上手く声が出ず、終了後の舞台裏で「悔しい…」と涙を流した。続く高柳も同ヶ所の音が上手く出ず、仲川もリズムが上手く取れずに終わってしまった。
2年前の最終オーディションで落選した梅田は、「一番のネックは歌唱」と当時の失敗を振り返ると、今回の練習量について「この一ヶ月間、今までの人生の中で一番歌った。下手くそだけど歌い続けたら何か見えるんじゃないかと思って」と語った。そして審査では2年前に躓いた高音部分をクリアし、舞台裏で「欲を言えばもっとできた。でもステージ上で出せるのが今の実力なので」と冷静に自身を分析。
田野は「HOME」の<私は信じる、この目で見て感じたことだけ>という歌詞が印象に残っているようで「ドロシーと私が似ている」と、自身の心情と重ねあわせた。宮本はこのことについて「本人の考え方と歌が重なった時にすごいことになる。ドロシーが台本に書かれている以上に、生の一人の人間として表れてくる瞬間」と語り、田野の演技を評価した。歌唱が終わった田野は、舞台裏で「ほっとして自然と涙が出てきた。こんな全力でやりきったのは初めてで楽しかった」と泣きながら語り、審査が終了した。
そして、審査の舞台裏では、宮本が「梅田の完成度はすごいけど、田野の可能性もすごい…やっぱり一人は選べない!」とし、結果発表へ。ステージ上で宮本が合格者である梅田の名前を読み上げると、梅田はあまりの喜びにその場で膝から崩れ落ちた。続けて宮本は「もう一人います!」と、今回の『ウィズ〜オズの魔法使い〜』は、これまでにはなかったW主演であることを明かし、「もう一人のドロシー役は…田野優花さん!」と発表。田野は嗚咽交じりで涙を流し、会場からは思わず笑みが漏れた。
発表直後の舞台裏で、宮本は梅田について「自分の人生を懸けてここまで練りあがっている姿を観客に見て欲しい」としたうえで、田野については「まだまだ未完成な段階だが、訓練していけば原石としてめちゃめちゃ磨ける存在。この2人をぶつけることでもっと上達していく化学反応を見たい」とWキャストにした意図を明かした。
惜しくも審査で敗退してしまった横山が「将来的に亜門さんに『絶対仕事をしたい』と思われる一人になりたい」と悔しさをにじませると、梅田は「来年の3月からどんな景色を見れるのか超楽しみです」と主演舞台への期待を述べた。そして田野は、合格発表後の楽屋で、同期であり親友の岩田華怜に電話で「今オーディション終わったけど、受かったよ」と結果を報告。岩田が「えー! 良かったねー!」と電話の音が割れるくらいの声量で驚いたところで番組が終了した。
オーディションの裏側を通して、メンバーの隠れた物語が浮き彫りになった今回の放送。次回は『おしおきゲーム早押しクイズ』がオンエアされる予定だ。
向原康太
最終更新:11月12日(水)11時6分
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