たいちの仮設避難所

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  034



麻帆良学園 学園祭 1日目 昼




「千雨~準備できた~?」

「あぁ、こっちは準備OKだぜ、先輩。」


私と千雨は学園祭ゲリライベントのコスプレ大会に参加するため、

衣装や小物を持ってイベント会場に向かう準備をしている。


「それじゃあ、千草はイベントの間は自由に学園祭を楽しんできてね。

私達はイベントが終わり次第、家に戻ってくるから 合流するなら

その時間に合流ということで。」

「はいな、旦さんたちも頑張っておくれやす。」


千草は私達に着いて来たいと言ったが、千雨が恥ずかしいから来るな、と

ゴネたので付いてくるのを諦めたようだ・・・表向きは。


「それじゃあ千雨行こうか?」

「ん、それじゃあ千草さん、行ってきます。」

「いってらっしゃい。」


荷物を持って家を出て、イベント会場へ向かう。

会場に更衣室が用意されているので、着替は向こうですることになっている。


「結構ギリギリだけど、イベント開始の時間には間に合うの?」

「着替えの時間いれても十分間に合うからいいんだよ・・・

会場にはできるだけ長く居たくねーからな。」

「え~なんで?」

「なんでって・・・恥ずかしいし、あそこには私のHPを見てる奴らも来るらしいから

あまり話したくないんだよ。」

「そう? 人によってはそういう人と交流するのが楽しいっていう人もいるみたいだけど。」

「私は逆に ネットとリアルは分けたいんだ。」

「千雨がそう言うなら仕方ないか。」


イベント会場に千雨と雑談しながら向かい、

参加受付のギリギリの時間に会場に到着、2人で受付を済ませることにした。


「参加名はどうする?」

「私はHPのハンドル名で行くよ、先輩はどうするんだ?

実名はさすがにまずいだろうし。」

「そうだね~、そこまで考えてなかったよ。」

「じゃあ、とりあえず ちう妹 ってことにしておいて。」

「・・・・なんだよそれ。 やっつけもいいとこだろう。」

「いいんだよ、今日だけだしね。」

「まぁ、先輩がそれでイイならいいけど・・・」


そうして参加受付を終わらせ、更衣室へ向かう。


「あ、先輩ちょっとまってくれ。」

「ん? どうしたの?」

「ちょっとトイレに付いてきてくれないか?」

「・・・・え? 千雨・・・そういう趣味なの?

お姉ちゃん・・・・恥ずかしいけど、千雨が望むなら・・・・頑張るよ・・・・」 //

「ちげーよっ!!

更衣室でバレるとまずいからトイレで着替えるんだよ!」 //

「あ、そういう事ね。

勘違いしちゃった。」

「どんな勘違いだよ・・・・

とりあえず、トイレで人払いと認識阻害使って、人がいなくなったら着替えようぜ。」

「ん、了解。」


私達はトイレで認識阻害を使い衣装に着替える。

途中で衣装の着方がわからず千雨に手伝ってもらい

なんとか無事 着替えることができた。




コスプレ大会 参加者控え室


「結構参加する人が多いね~。」

「このイベント自体 ゲリラ的にやってるイベントだけど

その筋では有名なんだ。」

「そっか~・・・・・あ、アレ千雨が前HPに載せるのに着てたことあるキャラじゃない?」

「あぁ、あのキャラは前やったことがあるな。

だけど縫製が少し甘いな、遠目じゃわからないけど近くで見られると目立つな。」

「そういうとこ千雨はエヴァに似て職人肌だよね。」

「・・・・・あいつに似てる・・・私が?」 lll


千雨の中では、エヴァに似てる というのは褒め言葉にはならないようだ。

・・・・・まぁ、なんとなくわからなくもない。


控え室では、私達を見て話をしている人や、遠目にチラチラとこちらを見る人達がいる。

千雨はその筋では有名なので目をつけられているのだろうか?




さっきの話で少しブルーが入った千雨を励ましてる間に

とうとうイベントが開始され、参加登録順に名前が呼ばれていく。


「とうとう始まったみたいだね。」

「あぁ、先輩は台詞やポーズの方は大丈夫か?」

「あぁ、問題ない。」

「・・・・その台詞は不吉だからやめてくれ。」

「最高のポーズを頼む。」

「・・・だまれ。」

「すいません。

でも、本当に大丈夫だよ、アレだけ千雨に仕込まれたんだから。」

「まぁ、先輩は演技力だけは なぜか異様に高いからな。

私も思わず抱きしめそうになったし。」

「人生長く生きてると色々あるんだよ。」

「どんなことがあれば声まで変わるんだよ。

聴き比べでもしない限り素人には判断つかないレベルだぞ。」

「ちうたんだって出来てるじゃない。」

「私のはこの服の認識阻害効果を利用してるんだよ。」


そう、今私と千雨は殆ど同じ声でしゃべっているので

傍から見ると どちらがしゃべっているのかわからないのだ。

周りも少し困惑した表情でこちらを見ている。


そうこうしている間にもイベントは進行していく。


某朝の子ども向けアニメの白黒のペアがいたり、マニア向けのキャラの人がいたり

中には初期のバッタ型 改造人間の人もいたりして、なかなかカオスの状況だ。


「ちうたん、もうすぐ私達の番だよ。」

「私達で最後だから気合入れねーとな。

先輩が先に出て場を盛り上げて、私がそれを潰すから 手はず通りに頼むよ。」

「了解~。」


そして私達の出番がやってきた。


『それでは今回のコスプレ大会最後の参加者です!

19番と20番、ペアでの登録で観客の皆様の中にも

この名を知ってる人がいることでしょう。

それでは登場してもらいましょう、登録名 ちうさん と ちう妹さん ですっ!!』


私達の登録名が呼ばれたので先行して私が出陣する。


私は舞台の真ん中に小走りで向かい、ワザと途中でつまずいて転びそうになる。

その際に客席から あぶない! などの声が上がる。

そうして舞台の真ん中に立ち、レイハさんを両手で握り締め、

少し赤面し緊張した様子で自己紹介を始める。


「わ、私、高町な●は9歳 小学3年生です!」


私の自己紹介で客席が盛り上がったので一気に畳み掛ける。

レイハさんを脇に抱え、私はツインテールの片方のリボンを解き、

涙目で解いたリボンを客席の方に向け台詞を放つ。


「・・・・名前を、呼んで?」


この台詞で 知ってる人は な●は コールの合唱。

知らない人も後につられて名前を呼ぶ人が現れ、会場は大盛り上がり、

・・・しかしその時 大どんでん返しで、舞台の上 看板の影から千雨が降りてきて

客席に向け指を指し言い放つ。



「・・・すこし、頭冷やそうか?」



千雨が現れた瞬間 異様な威圧感が会場を支配し、

ご丁寧に千雨の目付きはTV版、その表情で言われた台詞で一気に会場は静まり返る。

私もそれに合わせてレイハさんを客席に迎え構え

威圧した表情で客席を見つめる。


沈黙が支配する客席、しばらくするとアチラコチラから

「魔王だ・・・」 「・・・白い悪魔だ。」 「二人もいる・・・終わった。」

「・・・管理局の悪魔が現れた。」 「魔王が降臨した・・・」 「もう終わりだ・・・」

などと聞こえだし、客席が絶望に包まれる。


そして私のレイハさんと千雨の指先がピンクに光りだし

光が膨れ上がっていく、それに合わせて客席が阿鼻叫喚に包まれる。

私達の杖や指先の光が最高に大きくなった時、

パァン! と言うクラッカーの音のようなものが聞こえ

杖や千雨の手袋から紙吹雪が飛びだし客席に降り注ぐ。

呆然とする客席に向かい千雨が微笑みながら台詞を放つ。


「私達の教導の意味、分かってくれた?」


客席で何が起こったのか理解するのに数秒かかったが

少しの沈黙の後、一気に拍手や歓声が沸き起こる。


客席の歓声に応え、控えめに手を振り最後に笑顔で自己紹介をして舞台を後にする。


「ちうと・・・」 「その妹、」

「「二人で大小そろって 高町な●はでした♪」」




その後の大会での結果を見ずに私達は会場から逃げ出し

急いでトイレで着替え家に帰宅した。


後でネットで知ったのだが、優勝は私達二人だったようだ。


イベント以降の千雨のHPではアクセスが殺到し、

私の事や、何故最後の表彰式に出なかったのか?

イベント時の衣装の写真は公開しないのか? 今後のイベントの参加予定は?

などの質問があったと言う話だ。




コスプレイベントが終了して私達はエヴァの家に帰宅。

帰る途中、広場で龍宮さんがネギ先生とモデルガンで大量虐殺を行っていたが

・・・彼女、日頃の生活に何か不満でもあるんだろうか?


帰宅後千雨はHPの更新をするというのでノートPCで作業を開始、

私は千草がまだ帰ってきていないようなので、

お茶でも飲みながら千草の帰り待つことにした。


陽も陰ってきた頃、家の呼び鈴がなったので私が応対に出てみると

夕映がメイドのような服を着て立っていた。


「こんにちわです、ソプラノ。」

「こんにちわ 夕映、さぁ 入ってよ、お茶でも入れるよ。」

「いいえ、今日はソプラノとこれから学園祭を見てまわろうと思って誘いに来たんです。」

「あ、そうなんだ♪

じゃあ少し待ってて、千雨に伝言だけ頼んでおくから。」

「はいです。」


私は家に戻り千雨に夕映と出かけてくる旨を千草に伝えてもらえるように頼んで

簡単に身だしなみを整えて夕映と学園祭見物に出かけた。


「実はソプラノに少し離しておきたいことがありまして・・・。」

「ん? 何? 大事なこと?」

「いえ、特別何かあったという訳ではないのですが、少し気になりまして。

信じてもらえるかわかりませんが・・・・ネギ先生が、

超さんからタイムマシンを借りたと言い出しまして・・・

私も実際に信じられないのですが、ネギ先生が二人いたんです。」

「・・・あれか、それって懐中時計みたいな形じゃなかった?」

「知ってるんですか!?」

「いや、夕映に話を聞くまでは知らなかったけど、今朝ネギ先生に会った時に

持っててね、怪しい魔力反応があったからエヴァが取り上げようとしたんだけど

逃げられちゃって・・・そういう事だったんだね。」

「・・・はい、超さんから借りたというのも怪しいのですが

実際にネギ先生は二人いましたし・・・」

「ん~、そうか・・・ねぇ、夕映これから少しエヴァの所に行きたいんだけど

付いてきてくれる?」

「はい、わかったです。」


夕映の話を聞きエヴァに カシオペアの機能を話す口実になったので

超に頼まれた武闘大会参加のこともあったのでエヴァのいる囲碁部に向かうことにする。


その道中・・・


「あ、あのソプラノ!」

「どうしたの 夕映?」

「そ、ソプラノは学園祭の最終日は何か予定はあるんですか?」

「私は特に予定はないよ、誰か家の人と回ろうかな~って思ってたくらいかな。」

「そ、それなら私と一緒に見て回りませんかっ!?」

「いいよ~、それじゃあ どこかで待ち合わせでもする?」

「それでは朝にでも私が迎えに行くですよ。」

「了解、じゃあ最終日の朝ね。」

「ハイ♪」


それ以来上機嫌の夕映と囲碁部まで手をつないで向かった。




囲碁部に付き、受付をやっている娘にエヴァを呼んでもらい、

エヴァとチャチャゼロと夕映、道中で茶道部に寄り 茶々丸と合流し

5人でオープンカフェに入り、今後のことを話すことにした。


「・・・ふむ、と 言うことはぼーやはその時計を使って学園祭を何回も

廻っているということか。」

「そう聞いてるです。 少なくとも私と会った時は3回目だと聞いたです。」

「で、姉様は超から私に武道大会に出て欲しいと頼まれた訳か。」

「そうだね、そう伝えるように頼まれたよ。」


チャチャゼロが好きそうな話題だが、外ということもあり 今は黙っている。


「そもそも、超鈴音が今回の学園祭で謀を企んでいることは知っているが、

私に武道大会に出るよう進めたことは、恐らくそれほど重要ではあるまい。

当初から私は中立を貫くと伝えてある。

だが、坊やにそんなシロモノを渡した意図はなんだ?」

「ネギ先生の言ってることを100%信じるとして、

超はタイムマシンを作れてネギ先生に渡した。

ネギ先生を使って実験?・・・ネギ先生を自分の計画に引き込むため?」

「超の性格上、人体実験をするなら自分の体を使うだろう。

・・・しかし ぼーやは、単純に学園祭を楽しんでいるんだよな?」

「そうですね、何か隠し事があるような感じでは無かったですし・・・」

「あのぼーやに隠し事は無理だからな、綾瀬がそう言うなら間違いないだろう。

超はもともと学園の連中には目をつけられていた、

単純に立場を考えるのならぼーやが超に着くことは考えにくい。

説得するとしても あのぼーやのことだ、

ジジィ達と話し合えと逆に超を説得にかかるだろう。」

「エヴァさんは超さんの計画を知っているんですよね?

それを教えてもらうわけにはいかないんですか?」


超の目的がはっきりしないことに焦れた夕映がエヴァから聞こうとする。


「・・・・あぁ、目的と概要だけな、だが超と約束した以上

お前たちに話すわけにはいかん、私にも立場というものがある。」

「では、ネギ先生を引きこむことに失敗した場合、超さんはどう出ると思うですか?」

「まず、排除にかかるだろうな。

あいつの性格からしてぼーやの命を奪うという選択を取る可能性は低いが

何らかの方法で排除するだろう。」

「危害を加えずに排除する ですか・・・超さんはネギ先生にタイムマシンを渡した、

ネギ先生は実際に過去に何回も戻って着ては学園祭を楽しんでいる・・・」


夕映が考え込んで話が途切れたので、

エヴァに意見を聞いてみようと思い、私は前から思っていた疑問を口に出す。




「そのネギ先生が飛んだ過去が、本当に過去なのかな?

私はそのあたり疑問だね。」


「しかし実際ぼーやは最低二人目撃されてるぞ。

ん? そういえば今日はよくぼーやを見かけると思ったな・・・過去に戻っているからか?」

「その過去が誰の主観の過去なのかね・・・

少なくともネギ先生本人に取っては過去じゃないと私は思うな。」

「ん? まぁ、確かにぼーやが3回分の記憶を持って学園祭を何回も廻っているなら

ぼーやにとっての時間は過去に戻っているとは言えないが

状況は間違いなく過去に戻っているだろう。」

「・・・・その辺、超はどう考えているのか、お姉ちゃんはそう思いますよ。」

「・・・・姉様・・・何を知っている?」


急に話が超に飛んだことに訝しんだものの、

私が超の計画を知っているのではないか? と言う疑問がエヴァから出る。


「エヴァは気にしないでいいよ、中立なんでしょう?」

「っち・・・まぁ、いい。

それで綾瀬、超がぼーやにタイムマシンを渡した意図がわかったか?」

「もう少し待ってください・・・タイムマシン・・・時を移動する道具・・・時?

過去に行ける・・・なら未来は?」


夕映が思考の海に飲まれているようなので

私はエヴァと別の話をする。


「それでエヴァ、武道大会はどうするの?」

「は? そんな面倒なもの出るわけがないだろう。」

「え~出ないの? 多分超が主催してるくらいだからクラスの人とか

他にもいろんな人が出ると思うよ?」

「だからどうだと言うんだ、興味がない。」

「お姉ちゃんエヴァのカッコいい所みたいな~。」

「なら後で模擬戦でも何でもしてやろう。

そもそも、そんなに気になるのらば自分で出ればいいじゃないか?」

「私は病弱キャラだもん、出ようとしても止められるか参加拒否されるよ。」

「超なら認めそうな気がするぞ?」

「そもそも 私は超に誘われてないし。」

「何故 姉様はそこまで私を出そうとするんだ?

・・・まさか、私を出場させる事で 奴に貸しでも作ろうと思ってるんじゃないだろうな?」

「・・・・バレた?」

「絶対に出ないぞっ!!」

「ちぇー・・・・・・そうだ♪ じゃあ一緒に出ようよ。」

「はぁ? さっき自分で止められると言ったではないか、意味がわからん。」

「だから私とエヴァ、セットで出るんだよ。

二人一組で。」

「そんなルールがあるのか?」

「ない。」

「だめじゃないか。」

「超なら認めるよ、きっと。

茶々丸お願い~。」

「承知。」


私は茶々丸の連絡用回線で超に連絡をとってもらい経緯を説明する。


「・・・お前達、何故そこまで息がぴったりなんだ?

打ち合わせでもしていたのか?」

「気にしないで。」 「気にしないでください、マスター。」


超が回線に出たので早速話をすすめる。


「あ、超? エヴァの武道大会の事でちょっと話があって。」

『どうしたネ? やっぱり断られたカ?』

「そうなんだ、そこでお姉ちゃん ちょっとアイデアが浮かびました。」

『どういうことカ?』

「カクカクシカジカ・・・・と言うことで私とエヴァ、セットで出れるようにならない?」

『まるまるうまうま と言うことカ・・・・・それならこれでどうかナ、

二人にセットで出られると賞金を確実に持って行かれるから 私としても困るネ、

そこで ソプラノには帽子でもかぶってもらって、

それを取られたらアウトということでどうかナ?

どうせ、ソプラノはまともに戦うつもりなんて無いんだろうし

エヴァンジェリンにもいいハンデになると思うネ。』


超が少し考えこんで妥協案を出してきた。


「ん、それでいいよ~。」

「ちょっと待て! 私は出るなんて一言も言ってないぞっ!!」

『じゃあ、それで進めるネ。』

「お願いね。 これでエヴァが出ることになったんだから貸し1ね。」

「おい! 私はでないt 「マスター、お静かに。」 お前は誰の従者なんだっ!?」 

『・・・・押し売りみたいな手口ネ・・・少し悪辣だが

エヴァンジェリンに出て貰えるのは大きいからよしとするネ。』

「超ゲットまで確実に一歩進んだね、覚悟しておいてよ。」

『どんな覚悟が必要か恐ろしい物を感じるヨ・・・

それでは私は準備があるからコレで切るヨ。』

「ん、それじゃあね~。」


超との回線が切れ、無事武道大会に出れることが決まった。


「勝手に話を進めるな! 私は絶対に出ないぞっ!!」

「・・・・なら、エヴァは私が武道大会に出るような男達に

好きなように弄ばれてもいいと言うの?」

「姉様が自分で戦えばいいだろう!」

「私は病弱だから戦うなんて無理だよ・・・エヴァだけが頼りなのに・・・・」


エヴァへの常套手段、泣き落としにかかる。


「・・・っく、その手はもう効かんぞ! そうそう姉様の好きなようにされてたまるか!」

「茶々丸・・・エヴァのせいで私がお嫁に行けないカラダにされたら、私を貰ってくれる?」

「ソプラノ様・・・主人の咎は従者の咎、私が生涯お守りします。」

「茶々丸・・・・」 「ソプラノ様・・・・」


エヴァをチラ見すると 何か文句を言いたいが、言ったら負けだと思っているのか

顔を真っ赤にして歯ぎしりをしている。


「大丈夫ですよ、ソプラノ! 私が一緒に出て守るです!!

ソプラノに何かあっても私が一生側に居るですよ!!」


ココに来て思わぬ参戦、夕映が飛び入り参加をしてきた。

コレにはさすがに黙っていられないのか、エヴァが食って掛かる。


「何を言い出すんだ綾瀬夕映!! 姉様には私が居る、貴様は引っ込んでいろ!!」

「ソプラノを一人野獣の群れに放り出すくせにエヴァンジェリンさんは黙っているです!!」

「何が野獣の群れだ! ただの武道大会だろう!!」

「そんな所 私に言わせれば野獣の群れです!

ソプラノ一人行かせる訳にはいかないです!」

「貴様のような未熟者に姉様を任せて置けるか!

私が出て、姉様には何人たりとも指一本触れさせんっ!!」



「・・・茶々丸さん、録音しましたか?」

「はい、さすが綾瀬様です。」



「・・・え?」

「ソプラノ、エヴァンジェリンさんが一緒に出てくれるそうですよ。

よかったですね。」

「あ・・・ありがとう・・・?」


(え? まさか・・・夕映、エヴァを煽った今のは 計算・・・・?)


何が起こったのかいまいち理解出来ないエヴァと

夕映の恐ろしさを知り、狐につままれたような表情の私。


「エヴァンジェリンさんとは それなりに長く濃い付き合いをさせてもらっているんです、

コレくらいはさせてもらわないと・・・」

「綾瀬 夕映・・・貴様・・・・・」 lll


日頃のエヴァの修行に千草の修行、夕映の中で何かが変わりつつあるようだ・・・






「でも、ソプラノを守るのも、何かあっても一生側に居るというのも本心ですよ?」

「あ、ありがとう 夕映。」 //


私の手を両手で握って真っ直ぐ見つめながらそう告げる 夕映。

どこまでが計算でどこまでが本心なのか分からなくなり

混乱する私だった・・・









side 夕映


(千草さんに教えてもらった通り、

エヴァンジェリンさんはソプラノのことで熱くなった時が隙だらけになりますね。)




夕映に強力な助言者が付いていることを エヴァは知らなかった・・・

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  1. 2012/03/19(月) 20:41:30|
  2. 二次創作小説 ネギま
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