たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  011



ある日の夕方、千雨が家に泊まりに来るので迎えに行き

一緒にエヴァの家に向かう途中で、綾瀬 夕映と出会った。



「こん・・・・ばんわ?」

「「こんばんわ。」」

「二人でこんな時間にどうしたんです?」

「私達はこれからエヴァの家でお泊り会なんだ。

綾瀬さんこそこんな時間に一人でどうしたの?」

「私は図書館島の帰りです。」

「そうですか、じゃあ途中まで一緒に行きましょう。

学園の敷地内とはいえ、女の子が一人でこんな時間にいると危ないですから。」

「ありがとうです。」


2人パーティーから3人に増え、モンスターに備える。


「教室ではお二人が一緒のところをよく見ますが、知り合ってから長いんですか?」

「ん~、どうだろう千雨ちゃん。」

「私が先輩と知り合ったのは小学校の高学年の時くらいだったかな。」


エヴァの別荘生活で長い時間過ごしているので

昔の記憶が曖昧になっていた。


「そうなのですか。

ソプラノさんは中学からこちらに来たと聞いたので、

それにしては、おふたりとも仲がいいと思っていたのですが。」

「そう見える?

私達なかよしに見えるんだって、千雨ちゃん。」


千雨の腕を組む。


「ちょ、バカ、やめろよ! 人が見てるだろ。」 //

「フフ、千雨さんのそう言う顔は珍しいです。」

「ほ、ほら先輩もさっさと離れろよ。」

「・・・・千雨ちゃん。」


涙目になって千雨を見上げる。


「・・・・・わかった、こっ、このままでいいから、な?」

「うんっ!」

「本当に仲がいいですね。

ですけどなんでソプラノさんが先輩なんです?

同級生ですよね?」

「あ、それは初めて千雨ちゃんと出会った時に

年上だと勘違いされてね、そのままその呼び方が定着したんだ。」

「そうなんですか。」

「初めて公園で千雨ちゃんにあった時は可愛かったな~、

落ち込んでたのか、泣きそうな顔してベンチに座ってて・・・」

「あぁ~~~!!もういいから先輩は黙ってろよ!」 ///

「そんなことがあったんですか。」

「それ以来たまにあっては話しをしたり、色々勉強を教えたりね。」

「でも、ソプラノさんって中学からこちらに来たんですよね?」

「あ、それはね、こっちに住むようになったのは

中学からでエヴァちゃんの家にはもう何回も着てるの。

その時千雨ちゃんに会ってね。

私、海外で過ごしていたから、その国の言葉を教えたりしてる内に

仲良くなってね。」


『おい、先輩、そろそろまずいぞ。』

『わかってる、でも勉強を教えたのも嘘じゃないし、

魔法も海外の言葉といえば嘘でもないから大丈夫。』


「外国の言葉がわかるんですか!

それならこの本は読めますか?」

「ん、ちょっと見せて。」


そう言って夕映が見せた本はフランス語の小説だった。


「コレはフランス語ですね、

え~っと Le début de la quatrième et de・・・・・・」

「すごいです!

読めないところがあるので今度是非教えて欲しいです!」

「あ、昼休みとか放課の時間だったら、少しは・・・」

「ありがとうです!

これでこの本の続きが読めるです。」


『いいのか? 先輩。』

『ちうたん、嫉妬してくれるの?』

『違うよ!!

綾瀬とあまり仲良くしてボロを出したりしないかってことだよ!』

『学校に通ってる時だけにするし、本を読んであげるだけだから大丈夫だよ。

心配してくれてありがとうね。』

『べ、別に先輩を心配してるとかじゃ・・・』

『ツンデレ乙』

『私はツンデレじゃねーよ!』


「あ、私は寮なのでここでお別れですね。」

「そうだね、それじゃあ気をつけてね。」

「はい、お休みです。」

「「おやすみ(なさい)。」」




(先輩、なんか変なフラグ立てちまった気がするが大丈夫かよ・・・)









秋も深まり、山が赤く染まり始めた頃。

超と葉加瀬を交えて家でお茶会を開いてみた。



「最近寒くなってきたネ。」

「そろそろこたつをだそうかと思ったんだけど

家には小さいこたつしか無いのでみんなで入れないんだよね。

そうだ、超作ってよ。」

「私の科学の力は、そんな物を作るためにあるわけじゃないヨ。」

「待ってください、超さん!

たとえこたつと言えど科学の力で生まれた人類の英知です。

それを そんなモノ とはどういう事ですか!

ここは前人の偉業に応え、すべての知識を総動員して

現代最高のこたつを創り上げ後世に私達の偉業を残すのです!」

「・・・・どうしたネ 、ハカセ。」


(何か今日の葉加瀬おかしくない?

どうせまた超が何かしたんでしょう?)

(おい、超鈴音、アイツに何をしたんだ?)

(なにもしてないネ!)

(本当に? 実験で変な薬飲ませたりしたんでしょう?

怒らないから言ってみなさいよ。)

(お前・・・・そんなことしたのか。)

(超 鈴音・・・そこまでやらなくてもいいと思います。)

「だから、私は何もしてないヨ!」

「超さん!科学者の端くれとして何もしないとはどういう事ですか!」

「い、いや、違うネ。」

「なにが違うんですか! あなたは世界最高のこたつを作り気があるんですか?」

「・・・・わかったネ、作る、世界に一つしかないすごいこたつを作るネ!」

「そうですか、では早速今夜から作りましょう。」

「今夜!? それは少し急ぎすぎじゃないかナ・・・?」

「今から突貫で作業しないと冬に間に合いません!」

「・・・・・わかったよ・・・やるよ、やればいいんでショ。」





エヴァ家に未来の科学を結集したこたつが備え付けられた。









冬休みから年末にかけて、冬休みの宿題を数日で終わらせた超の宿題を

みんなで写し、実家に帰郷した千雨、葉加瀬を除いたメンバーを

エヴァ家に集め、年末年始を楽しんだ。




「このこたつ最高~、もう こたつと結婚したい。」

「な!? こたつと浮気とはどういう事だ!」

「マスター落ち着いてください。」

「なら私はこたつの親だから、ソプラノさんのお祖母さんかネ?」

「おばあちゃん、お年玉くださいな。」

「中学生におばあちゃんなんて言う子にはあげないヨ。」

「じゃあ、エヴァおばあちゃん、お年玉くださいな。」


背後から馬乗りになり、しこたま殴られた。


「それにしても今年はいろいろあったねー。」

「そうだな、今年は学校に通わせられたから

周りが騒がしくてかなわん。」

「でも来年はもっと騒がしくなると思うヨ。」

「・・・・縁起でもないことを言うな。

これ以上騒がしくなったら私は学校やめるぞ! 姉様ぁーーっ!」

「マスター、甘酒の用意ができました。」

「・・・ん、ご苦労だ。」 ///

「恥ずかしいならやらなきゃいいのに、茶々丸私にも~。」  「私も飲むヨ。」

「はい、お二人の分も用意してありますので。」

「そういえば、初詣はどうする?」

「京都か伊勢に行きたいな。」

「それはちょっと遠くないカ?」

「遠距離転移魔法のマーカーが付けてあるからこの人数なら行けるぞ。」

「じゃあひと眠りしたら着替えていこうか?」

「どうせなら全国の有名所の神社全部回るか!」

「そんなに回ったら神様も誰が願いを聞いていいか大変ネ。」

「全部バラバラのお願いしたら神様同士で戦いが起こったりして。」

「普通にどの願いも聞いてくれないと思うヨ。」

「私にとっては作ってくれた超鈴音やマスター、葉加瀬が神になるので

三人にお参りをすればいいでしょうか?」

「この3人だと誰もまともに聞いてくれないから私にお参りするといいよ。」

「わかりました、そうすることにします。」

「「ちょっと待て(待つネ)!!」」

「なに?」

「まともに聞かないってどういう事ネ!

少なくとも私はちゃんと茶々丸のお願いを聞くヨ!」

「私だって自分の従者の願いくらい聞くぞ!」

「茶々丸気をつけなよ、二人共こう言ってるけど、

おもしろがって実験されるか面倒くさがって聞かないかのどちらかだから。」

「はい、わかりました。」

「なんで姉様の言うことは素直に聞いて私の言うことは聞かないんだ!」

「そうヨ! それに、私だって実験なんかしないネ!」

「日頃の行いだよね。」

「それについては黙秘します。」


二人がかりで茶々丸に詰め寄る。


「二人共その辺にしてあげなよ、茶々丸も困ってるから。」

「むぅ、後できっちりと話を聞くからな。」

「後でデータを直接見るネ。」

「それじゃあ、今日はもう寝ましょうか。

明日朝起きたら、皆で初詣に行きましょう。

超は今日どうする? 泊まっていく?」

「五月も家に帰ってるので泊まっていくことにするヨ。」

「茶々丸、部屋を用意してやれ。」

「わかりましたマスター。」



超は一度部屋に着替えを取りに行き、その間に茶々丸が部屋を準備、

皆でパジャマパーティーを開いた後就寝、明朝初詣に行った。










三学期に入り、女子中学でもバレンタインイベントで賑わいを見せる頃。



「エヴァにゃんはバレンタインとか参加する方?」

「いつ頃からだったか毎年それを聞いてくるな。

あと、にゃんって言うな。」

「やっぱり男の娘としても欲しかったりあげたかったりするわけですよ。」

「そういうものなのか?」

「そういうものなのですよ、ね? ちうたん」

「うぇ?! 私かよ。」

「ちうたんは誰かにあげる?」

「上げるも何もウチは女子校だろ、

あげる人なんか先生か家族くらいしかいねーじゃねーか。

あと、ちうたんはやめろ。」

「女の子にもあげればいいじゃない。」

「エヴァじゃあるまいし、私にその趣味はねーよ。」

「ちょっと待て、長谷川千雨。

それは私に喧嘩を売っていると判断していいのか?」

「客観的に見て、そう見えるっていうことだよ。」



客観的にエヴァの行動を・・・見る・・・・?


朝、私、茶々丸と一緒に登校。

寝ぼけている時は、私が腕を組み支える。

甘えて腕を組んで歩いているようにも見える。


授業中、普段は寝ているか、私がサボりで保健室に行く時は同行。


昼、3人で食事、千雨もたまに参加。

茶々丸や私に食べさせてもらったり、口を拭いてもらったり。

第三者が見ると甘えているようにも見える。


夕方、授業終了後、3人で帰宅。

荷物を茶々丸に持たせ私と手をつないで歩く。



「エヴァって・・・・・」

「な、なんだ?」

「ううん、いいの。

エヴァはそのままでいて。」

「マスターは今のままでいいんですよ。」

「なんで二人して急に優しくなるんだ!

・・・おい、やめろ!」

「その内、学園の百合姫とか噂が流れだしたりしてな。」

「そんな噂が流れたらこの学園を消滅させてやる!」

「それなら私が夕方に屋上に千雨を呼び出してチョコをあげるよ。」

「やめろ!」

「・・・・・どうして? 千雨は私の気持ち・・・・受け取ってくれないの?

もう・・・私のことは、どうでもいいの?」


科を作って千雨に縋りつく。


「・・・・・っ!  そういう言い方はマジでやめて下さい、先輩。」 ///

「千雨フラグが順調に立っているようです。」

「私はまだお前達の浮気を認めたわけじゃないんだからな!」

「千雨と私は純愛だy 「違うから!」 ・・・・純あ 「違う!」 ・・・。」

「長谷川千雨! 姉様との仲を認めて欲しかったら、まずは私に勝つことだ!!」

「千雨、私のために頑張って!」


「・・・・・もういぃ。」

「千雨さん、元気をだしてください。

私には応援することしかできません。」




疲れ切った千雨を横に置き、バレンタインの話で盛り上がりました。



ちなみに、エヴァと茶々丸、千雨と超、葉加瀬からもチョコを貰いました。


「なんか下駄箱にチョコが置いてあるけど誰が置いたんだろう?

宛先は・・・・私だ。」


謎の相手からのチョコも1つ貰いました。




(私はこういうイベントとは無縁と思ってましたが、

義理チョコとは言え、参加してみるとドキドキするものです。) ///








1年の学園生活の締めくくり、終業式。



「っち、あのクソジジィめ、相変わらず話の長い・・・」

「マスター、もう少しの我慢ですから。」

「姉様のように保健室に逃げ込めばよかった。」

「マスター、ソプラノ様にサボらないように言われているので、

もう少し我慢してください。」

「大体、なんでお前は私の言うことより姉様の言うことを聞くんだ!」

「マスター、お静かに。

みなさんこちらを見てます。」

「・・・・っく。」





教室に戻り、学年最後にして最大のイベントが開始される。


「では、これから通知表をみなさんに渡しますので

呼ばれたら順番に取りに来てください。」



ざわ・・・・

        ざわ・・・・


1年の締めくくりの行事、・・・・・・通知表配布・・・!?

・・・生徒の絶望と希望が彩る・・・・・・教室・・・・・! 教師による運命の配布・・・っ!


生きる者は生き・・・・っ! 絶望に染まる敗者を・・・・嘲笑う・・・・っ!

そして敗者は・・・・! ・・・・只々ひたすらに・・・・絶望の闇を・・・さ迷うっ!! 


・・・・・この地獄からは、・・・・・・誰一人逃げられない・・・っ!

逃亡は・・・・許されない・・・・・・・・・!!



「変な顔して姉様は何をやっているんだ?」

「さぁ、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルよ・・・・っ!

貴様は勝者か・・・・!? それとも絶望をさ迷う・・・敗者か・・・・・・・っ!?」


エヴァと千雨に殴られ正気を取り戻す。


「それで、みんな成績はどうだった?

あ、超は言わなくていいから。」

「ひどいヨ! なんで私は仲間はずれカ!」

「勝者の哀れみなんて受けたくありません。」


超以外の全員が同意する。


「私はいつも通りだな、特に問題は無いよ。」

「ちうたんは勝者側か、理数系が高評価だし。」

「私もだいぶいい成績でしたよ・・・・・・一部の教科以外は。」 llll

「葉加瀬はやっぱり体育や音楽とか美術が良くないんだ・・・・」

 私は可もなく不可もなくですね、もう少し平均的に上げたいです。

「五月ちゃんは・・・狙ったように平均的な評価ですね。

これを狙ってやってたなら、超の強力なライバルになれるね。」

「私は体育以外はちょっとまずいアルね。」

「古ちゃんは日本語を覚えるのが先だからハンデがありますね。」

「私とマスターはこの通りです。 あまりいい成績ではありません。」

「こらっ! 茶々丸!  勝手に見せるな馬鹿者っ!」

「エヴァはもうすこし真面目にやりなよ、お姉ちゃん悲しいです。

エヴァが成績あげないと茶々丸が上げられないじゃないですか。」

「なぜ私のせいなんだ!」

「茶々丸はエヴァに合わせてるんだから当然でしょう。」

「・・・・・っく!

真面目にやるのは嫌だが、私のせいにされるのも嫌だ・・・

どうすれば・・・・・?」 ブツブツ

「そういうソプラノちゃんはどうだったネ?」

「私の大事な秘密を・・・・無理やり見るんですか・・・?」 ///

「そう言うのはいいからさっさと見せろよ先輩。」

「ちぇ~、最近慣れてきたみんなの対応にお姉ちゃん、寂しさを覚えます。」


私の通知表を見せる、内容は文系が平均より下で体育が最低評価。

英語だけは高評価だった。


「まぁ、普通に納得出来る評価ネ。

体育はずっと参加してないからしょうが無いし、

英語が得意なのも住んでいた所を考えれば。」

「面白みは無いな。」

「無いアル。」

「はっ、姉様も私とそう変わらんじゃないか。」

「そんな事言ったって、私はエヴァや古ちゃんのようにオチ担当じゃないですし・・・」

「「誰がオチ担当だ(アル)!!」」

 みなさん無事に進級できたからいいじゃないですか。

「そうですよ、補習も無く春休みを迎えられたんだから良しとしましょう。」


通知表の配布も終わり、教室の阿鼻叫喚の地獄絵図も収束し

帰宅するもの、部活に通うもの、皆それぞれ教室を後にした。

私とエヴァ、茶々丸も帰宅する。




「姉様は春休みどうするんだ?」

「私は家にいるけど、少し魔法世界に行ってくるよ。」

「また行くのか? 大きい休みのたびに行ってるが

向こうで何をしてるんだ?」

「情報収集と村のみんなの手紙を出しに行ったりとかかな。

あ、チャチャゼロ借りていっていい?

最近千雨の修行くらいしか暴れてないから欲求不満でしょう?」

「オ、オレモ ツレテイッテクレルノカ?」

「うん、盗賊や賞金首でも倒して旅費とおみやげ代を稼いでよ。」

「アバレラレルナラ ナンデモイイゼ。」

「そういう事なら連れて行って構わんぞ。

じゃあ私は近場の温泉でも巡るか。」

「マスター、お供します。」




私は長期の休みを利用して、定期的に魔法世界に行っている。

主な目的はメガロなどの大国の動きを知るのと、クルトに合うためだ。


以前クルトにエヴァの賞金の解除を依頼して以来魔法世界での

情報収集を頼むことが多い。

私とクルトは元老院の正常化、「完全なる世界」による魔法世界へ干渉阻止と、

その他にも目的が共通する部分が多いために協力関係を築いている。





「お久しぶりです、ソプラノさん。」

「お久しぶり、クルト、・・・・・・なんか合うたびに老けてきてるね。」

「老人の中にいると精神はともかく、肉体も老けるのですかね?」

「若さを吸われてるのかもしれないね。」

「それはゾッとしませんね。

それでは依頼されていた件の報告ですが・・・」


そうして書類を見ながら報告を受ける。

主な報告は、在職する議員や周りの汚職の証拠を集めたり

見込みのある議員の引き込み工作の進捗、対外折衝の効果等

様々な内容である。


長期の運営により膿のたまった現在の元老院を

内部から変革し、同時にクルトの発言力を高め、

いつの日かアリカ姫の汚名を返上し、元老院を新たな体制で運営することが

クルトの目的の一つでもある。


「進捗は順調のようね。」

「そうですねアタナの協力のおかげで汚職の証拠集めや摘発は

かなり順調ですが、思ったよりも数が多いので捗らない状況ですね。」

「そっちはかなり酷いみたいだね~、なにこれ?

旧世界の村を襲うとか何考えてるの?」

「あ、それですか、ソプラノさんはナギを知っていますよね?」

「あの紅き翼の赤毛ね、何回か見たことあるよ。」

「そのナギの息子がその村で育てられてるんですが

英雄の息子として祭り上げるために思想誘導の為、襲ったみたいですよ。

以前から情報はあったのですが今回証拠固めが終わったので報告書に載せました。」

「そう、なりふり構わずやってるね~、だから組織って嫌い。」

「私もここまでやるとは思いませんでした。

一刻も早く元老院を正常化しないと「完全なる世界」の対応でまずいことになりますね。」

「タカミチ君にもう少し情報あげれば「完全なる世界」の残党狩りも進むんじゃないの?」

「彼は彼で英雄願望が強いので、扱いが難しいんですよ。

あまり重い情報を与えると突っ込んでいって殉職なんてしかねません。」

「そうだね、アーウェルンクスか造物主の情報なんかあげたら

部隊率いて絶対突っ込んでいくよ。」

「そうそう以前あった神楽坂さんの情報、あれ助かったよ。

ウチのクラスにあんな爆弾が放り込まれてるとは思わなかったよ。」

「あの学園長も何を考えてるか理解出来ないところがありますから。

学園で保護するのはいいとしてもネギ君と一緒に扱おうとするとは。」

「ネギ君って例のナギの子供ね。」


(神楽坂さんのこともネギ君のことも原作知識で知ってはいるけど、

特に神楽坂さんは絶対に死守しなきゃいけないんだから

ネギと一緒にするのはおかしいよね・・・・

英雄の息子と運命のヒロインって・・・あ、この世界、漫画の世界だった。

実際に住んでるとつい忘れちゃうわ。)


「ネギ君といえば来年・・・あなたにとっては2年の3学期ですか、その時期に

彼をあなたのクラスの担任として派遣するそうですよ。」

「もう、何でもありね。

10歳の社会経験もない子供に学校の担任とか・・・

魔法がバレるのは確実、クラスの人間引きこんで、従者作る気まんまんだね。」

「彼自身悪い子じゃないんですよ、成績も優秀だし真面目で素直だと聞いてます。

周りというか、元老院も焦ってきてるんですかね、少し性急すぎる気がします。

もう少しゆっくり育てれば英雄はともかく、魔法使いとしても政治家としても

優秀に育つ器はあるんですが・・・」

「クルトが躍起になって現行の元老院の権力を削いでるからだったりして。」

「・・・やめてくださいよ、罪悪感がわきますから。」


クルトの頬がヒク付いている、心当たりがありすぎて罪悪感が湧いたようだ。


「まぁ、そのことは今後できる範囲でサポートしてあげてよ。

それで、個人的に頼んでた件はどう?」

「そうですね、頼まれていた天ヶ崎 千草の親の情報ですが、

その時戦闘をしていた部隊と救援要請を断った味方部隊の隊長や関係者、

あとその家族の現在の住所などかなり綿密に情報が集まってます。」

「ありがとう、これだけあれば彼女との交渉をかなり有利に持っていけるわ。

報酬はお金でいいんだっけ?」

「えぇ、振込は確認してあります。

あなたの作る結界魔法具も魅力的なのですが、

現在は運営資金のほうが逼迫してましてね、なにぶん汚職の数が多いので

人員が必要でして。」

「少し多めにだそうか?

貸しとまではいかないけど、なにかの時に優遇してくれたらいいよ。」

「そうですね、貸しと取っていただかなくていいのならお願いします。」

「クルトもしっかりしてきたね~。」

「元老院でもそうですが、あなたにもいろんな目に合わされましたから。」

「ためにはなったでしょう。

残念ね~、クルトが女の子なら放っておかないのに。」

「・・・ハハハ。」

「じゃあそういう事で追加分は帰ったら振りこんでおくよ。」

「ありがとうございます。  それではまた次回。」

「またね。」



結界を解いて撤収の準備を始める。

クルトはもう転移したからあとは私が撤収するだけ。


「さて、チャチャゼロを迎えに行きますか

派手にやってなけりゃいいけど・・・・・無理だろうな~。」









新学期を迎え、始業式が終わった頃学園長に呼び出された。

どうでもいいけど私達を呼び出すのに校内放送を使うのは

恥ずかしいのでヤメテ欲しい。



「何だジジィ! 始業式の長い挨拶では飽きたらず

私達になにやら演説でも聞かせてくるのか?

くだらない話だったらその髭とも今日でお別れだと思えよ。」

「ホッホッホ、始業式の挨拶は気に入ってもらえんかったかのう。」

「話が長いんだっ!」

「今後は少し短めになるよう前向きに検討するから勘弁して欲しいのぅ。」

「短くする気はないんだな・・・・」

「今回二人、茶々丸君も着ておるが、まぁいいかの。

二人を呼び出したのは緊急の用事があるわけではなく、

事前報告と言う感じの話じゃ。」

「何かあるんですか? 病弱な少女を学園長室に呼び出すような報告が。」

「呼び出したのは悪かったよ、何分こちらも時間がなかったのでの。

それで、事前報告という話じゃが、君たちのクラスの担任の教師が

来年、3学期位に変わるのでそれを連絡しておこうと思っての。」

「で、ジジィ、誰が来るんだ?

わざわざ私達に報告するくらいだ、なにかあるんだろう?」

「特別二人に関係する話じゃないんだが、

二人はナギ・スプリングフィールドを知っておるかの?」

「話くらいはな、私は実際あったことはないが、

姉様は何回か見たことがあるんだったか?」

「そうね、何回か見たことあるね。」

「ナギ・スプリングフィールド、大戦の英雄である紅き翼のリーダーで

千の呪文の男という名で有名ですね。

10年くらい前に死亡が報告されていますが死体などは確認されていません。」

「それだけ知っているなら話は早い、

ソプラノ君があったことがあるというのは初耳じゃがの。」

「遠目に見たという程度ですよ。

会話とかはした事無いですし。」

「・・・・・そういう事にしておこうかの。

それで、そのナギの息子なんじゃが今年魔法学校を飛び級で卒業見込みでの

卒業試験としてこの学園の教師として働くことが内定しておるのじゃ。」

「・・・何を考えているんだ?

魔法学校を飛び級で卒業をするということはガキじゃないか!」

「子供に教師をさせるなんて・・・労働基準局に報告したほうがいいかな?」

「・・・ッヒョ! それは勘弁して欲しいのぅ。

ともかく本国の方で決まった方針なので、儂としても逆えんのじゃよ。」

「貴様らの都合などどうでもいい、

別のクラスにでもしろ、私のクラスにされても迷惑だ。」

「そうはいってものぅ、なんとかならんかの?」

「私は仕方なくこの学園に通ってるんだ、これ以上やかましくされてもかなわん。」

「まぁまぁ、エヴァ落ち着いて。

私達の担任になるとは言っても、直接私達に何かするって言う事じゃないんだから

放っておけばいいじゃない、どうせエヴァは授業サボりがちなんだから。」

「・・・・・姉様だってサボってるじゃないか。」

「私は病欠だもの。」

「・・・・くっ、私もその設定で行けばよかったのか。」

「取り合えず今回は事前の報告という形で理解してくれんかの。」

「まぁいい、あまりひどく私達に干渉してくるようだったら消せばいいからな。」

「そのことについては注意しておくからあまり手荒な真似は勘弁して欲しいのぅ。」

「そのガキ次第だ。

話はそれだけか? なら今日はもう帰るぞ。」

「わざわざ呼び出して済まなかったの。」

「ふんっ、

行くぞ姉様、茶々丸。」

「「はい。」」








こうして新学期を迎え穏やかでも僅かな闇を孕んだ日々を過ごし、

2学期を終え、3学期に入り何日かすぎた頃、

子供先生ことネギ・スプリングフィールドが来日した。








「エヴァ~、早く起きないと遅刻しちゃうよ。」

「・・・・ん~・・・・・・・・姉様ぁ・・・・抱っこ・・・・・・」


ズキューーーーン!!!

(なん・・・・だと・・・・・・・・・・・っ!?

今のエヴァが・・・・甘えた声で抱っこ・・・・だと!?)


「そうだね! 学校なんかどうでもいいよね、抱っこしよう!」


鼻から紳士汁を垂らしながらエヴァに抱きつき布団と3Pに入る。


「マスターもソプラノ様も早く起きて着替えてください。」

「・・・・ん・・・茶々丸ぅ・・・・・・・ねむぃ・・・・・」

「・・・・・・本日は欠席と学園に連絡しておきます。

さぁ、マスター、今日はもう寝ましょう。」





エヴァを起こすことを数分で諦め、欠席した私達だった。




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  1. 2012/03/17(土) 16:25:46|
  2. 二次創作小説 ネギま
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

茶々丸君も着ておるが->来ておるが
  1. 2012/04/01(日) 01:45:54 |
  2. URL |
  3. う゛ぃえ #aGeJYihU
  4. [ 編集 ]

誤字の報告です

クルトに合うためだ。
→クルトに会うためだ。

なんか合うたびに老けてきてるね。」
→なんか会うたびに老けてきてるね。」

アタナの協力のおかげで
→アナタの協力のおかげで
  1. 2012/11/03(土) 03:25:06 |
  2. URL |
  3. へいほう #0DCaDBFQ
  4. [ 編集 ]

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