フリーゲージトレイン:敦賀駅構内で実験線公開…JR西

毎日新聞 2014年11月12日 10時51分(最終更新 11月12日 11時24分)

軌間変換装置を通過することで車輪の幅が変化する模擬台車=福井県敦賀市のJR敦賀駅で2014年11月12日午前10時31分、近藤諭撮影
軌間変換装置を通過することで車輪の幅が変化する模擬台車=福井県敦賀市のJR敦賀駅で2014年11月12日午前10時31分、近藤諭撮影

 JR西日本は12日、車輪の間隔を変えてレール幅の違う新幹線と在来線の両方を運行できる「フリーゲージトレイン」(軌間可変電車)の実験線(長さ約180メートル)を、福井県敦賀市の敦賀駅構内で公開した。開発中の模擬台車や北陸新幹線仕様の試験車両による実験を進め、北陸新幹線の金沢−敦賀間が開業予定の2025年度の実用化を目指す。

 北陸新幹線は来年3月14日に長野−金沢間が開業して東京−金沢間が開通。レール幅は新幹線(1435ミリ)と在来線(1067ミリ)で異なるため、金沢−敦賀間が開通しても、大阪や京都から北陸へ向かう在来線の乗客は敦賀で乗り換えが必要になる。このため不便さを解消しようと、JR西は2年前にフリーゲージトレインの開発を始めた。実験線は10月6日に開所した。【近藤諭】

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