GLAは、人生の足跡の総体を、その方の魂を表すものとして、何よりも大切に受けとめています。
その方が、何を願い、何を守って、人生を歩まれたのか。どのようにして人生に訪れる様々な困難や試練の時を乗り越えてゆかれたのか、その足跡をこそ伝え遺すこと──。

それは、通常の遺産や伝承の考え方とは異なります。一般的に遺されるのは、目に見える形の財産や形見、お墓であり、先人たちは生きた証をそうした数々に求めてきたということでしょう。
しかし、私たちにとって、何よりも伝え遺すべきものは、人生の折々の場面で、試練を引き受け、事態をどう受けとめ、どう思い考え、行動して、どのような現実を生み出したのかという、心と現実の軌跡であり、人生を通じてどのような心境を深めていったのかという一人ひとりの魂の成長・深化の歩みそのものなのです。

「人生祈念館奉納」の大きな特徴の一つは、生前に会員の皆様ご自身がお申込みになり、自らの手で、人生記録に取り組み、それを納めることにあります。
神理と出会い、神理を拠りどころとする私たちが、それぞれの人生の季節を歩みながら、人生の足跡を刻印し、それを後年、自ら「人生記録」としてまとめて納める──。
人生祈念館奉納は、こうした新しい人生伝承の実践であり、一人ひとりの魂を重んじる新しい葬制のあり方と言えるものです。

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