ニュース詳細
ロシア イランに原子炉8基建設で合意11月12日 9時06分
K10031321211_1411120910_1411120916.mp4
ロシアはイランに新たに8基の原子炉を建設することで合意し、ウクライナ情勢を巡って欧米との対立が深まるなか、イランとのエネルギー分野での協力を拡大しようとしています。
ロシアとイランが合意したのは新たに8基の原子炉をイランに建設する計画で、11日、モスクワでロシア国営の原子力企業、「ロスアトム」のキリエンコ総裁とイランの原子力庁のサレヒ長官が覚書に署名しました。
8基の原子炉についてはロシアが核燃料の供給だけでなく使用済み核燃料の回収も行い、IAEA=国際原子力機関の監督の下で運用が行われるということです。
ウクライナ情勢を巡って欧米との対立を深めるロシアは、新たに建設を進めているパイプラインによるヨーロッパ向けの天然ガスの輸出計画にも影響が出るのではないかと指摘されています。
このため、ロシアは欧米以外の国々との連携を進めていて、核開発問題で欧米から制裁を受けているイランとも原油の購入や新たな発電所の建設、それに送電網の整備などエネルギー分野で協力する覚書を署名しています。
キリエンコ総裁は「両国の協力を拡大させる大きな計画だ」と成果を強調し、サレヒ長官も「両国関係の転換点ともいえ、両国は一段と接近するだろう」と述べていて、欧米と対立する国どうしの思惑が一致し、連携が進んでいます。