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» 2014年11月12日 08時50分 UPDATE

住民17人にネコ100匹超……「ネコの楽園」にネコ好き殺到、住民困惑 (1/4)

「ネコの楽園」と呼ばれている瀬戸内海の「青島」。住民はわずか17人なのに、ネコは100匹以上もいる。ネット上で注目され、全国からネコ好きが続々と訪れるようになった。突然の“観光地化”に住民たちに戸惑いが広がっている。

[産経新聞]
産経新聞
画像 漁港付近に集まり、周囲を見渡しているネコ

 瀬戸内海に浮かぶ「青島」(愛媛県大洲市)は、「ネコの楽園」と呼ばれている。住民がわずか17人しかいないのに、ネコは100匹以上もいる。車はおろか自転車も走らない静かな島では、ネコが道路や岸壁を悠々と歩き、民家の軒先で寝そべる姿が当たり前だ。インターネット上で注目され、全国からネコ好きが続々と訪れるようになった。突然の“観光地化”で島を取り巻く状況は一変、住民たちに戸惑いが広がっている。(加藤浩二)

出迎えたネコに「かわいい」の歓声

 10月17日早朝、青島と1日2往復する定期船が出る長浜港(大洲市)では、県内外や海外からネコ好きたちが集まっていた。午前8時の出航時の船に乗船。30分ほど船に揺られて、ようやく目的地の青島に到着した。桟橋に下りた乗船客らを出迎えたのは、住民とネコ“たち”だった。


画像 青島を訪れ、さっそくネコとふれ合う観光客。ネコと一緒にゆったりと時間が過ごせる=愛媛県大洲市
画像 路地の真ん中を悠々と歩くネコ。島はネコにとっては楽園かもしれない=愛媛県大洲市

画像 エサ場に集まるネコとふれ合う観光客。とにかく人なつっこい
画像 島を訪れ、ネコを撮影する観光客。どこに行ってもネコに出会う

画像 神社で見かけたネコを思わず撮影する観光客

 「かわいい」。人なつっこいネコに、早くも女性たちの間から歓声が上がる。住民らを遠くから見つめるネコ、道路の真ん中を悠々と歩くネコ、日当たりの良い民家の軒先で集団で寝そべるネコ……どこを見てもネコだらけだ。島を訪れた観光客らが体をなでたり、写真を撮ったり、抱き上げたりと、ネコとたわむれる光景は、今では当たり前となっている。

 「ネットでこの島のことを知った。民家近くにこんなにネコがいるのは初めて。いろんな種類のネコがいるし、ネコ好きにはたまらない」。神戸市東灘区から来た女性(41)は笑顔を見せた。

 四国を旅行中に立ち寄ったという福岡県春日市の30代の男性は、「ネコは気まぐれなところが好き。ぜひ訪れてみたいと思っていた」と話していた。

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