スズキがシームレスギアボックスの開発を自社で進めているとしたら凄いですね。ブリビオ氏によるとエンジンはデチューンした状態で走らせているようなので、信頼性が確保出来た状態でフルパワーで走らせればトップスピード不足というのも何とかなるのかもしれません。
スズキのMotoGPプロジェクトリーダー寺田氏は2015年のGSX-RRのデビューに備えてシームレスギアボックスを開発していることを明らかにしたが、スズキはこのシームレスギアボックスを自社開発で進めているのか、他社に依頼しているのかについては明らかにしなかった。また、アレイシ・エスパロガロとマーヴェリック・ビニャーレスは2人ともにGSX-RRのフロントのフィーリングを気に入り、2人からのファーストインプレッションはスズキにとってはありがたいものだった。
寺田氏
「ギアボックスはまだ開発の途中で、出来る限り早くトラックに持ってくることが課題です。」
「ECUに関しては三菱製からMagneti Marelli製に変更したわけですが、三菱製のほうが経験としては長いので苦労しています。しかしMagneti MarelliのECUはとても強力なECUなので多くの可能性を感じています。スズキはレース活動を市販車に繋がる重要な活動と位置づけています。我々の市販車ラインナップにはV4エンジンのバイクはありませんので、今回MotoGP復帰に際してはスズキの市販ラインナップの直列4気筒エンジンを採用しました。」
「この形式でパワーを得るのは難しいのですが、なんとか克服出来ると考えています。ダイノ上の計測よりもトラック上の馬力が出ていないので色々と調査が必要です。昨日はシャーシに関して2人とも色々なコメントをくれました。特にフロントのフィーリングは気に入ってもらえたようです。これは我々の開発当初からのターゲットでもあり、こういった評価を得られたのはポジティブな内容ですね。」
「このプロジェクトは新しいもので、スズキにとって大きなチャレンジです。来年の目標は表彰台の獲得です。3年間を経て再びチャンピオンシップに向けて挑戦したいと思っています。」
ダヴィデ・ブリビオ
「信頼性の問題からパワーは少しデチューンした状態で走らせています。エンジン全体の信頼性が確かなものになったら、フルパワーで走らせる予定です。」
MotoGP News - Suzuki developing seamless, sets MotoGP targets