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工事で犠牲の朝鮮人追悼 松代大本営着工から70年


 「松代大本営」の工事中に命を落とした朝鮮人労働者を追悼し、現場の地下壕入り口前で手を合わせる参加者=11月11日、長野市
 太平洋戦争末期に、本土決戦に備えて皇居や政府機関の移転先として建設が進められた「 松代(まつしろ)大本営」(長野市)の着工からちょうど70年となった11日、地元の市民団体が工事中に命を落とした朝鮮人労働者を追悼する催しを現場の地下壕入り口前で開いた。

 主催した「松代大本営追悼碑を守る会」のメンバーら約70人が集まり、工事が始まったとされる午前11時11分に黙とうし、献花。朝鮮半島に伝わる鎮魂のための舞踊もあった。同会の 塩入隆会長は「これからも工事の実態や無謀で理不尽な戦争のことを語り伝えていく」と力を込めた。

 同会によると、軍部が資料を焼却したため正確な人数は不明だが、動員された朝鮮人労働者は危険な作業に従事し、事故などで多数の犠牲者が出た。

 松代大本営をめぐっては、朝鮮人が強制的に動員されたとする入り口看板の表記を市が書き換える方針。「必ずしも全てが強制的ではなかったなど、さまざまな見解がある」と併記する予定で、催しでは書き換え反対のアピールも採択された。

(共同通信) 

2014/11/12 12:25

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