高野政所がDJ JET BARON名義でのメジャー1stアルバム「Enak Dealer」を12月3日にリリース。このアルバムに、タレントやラジオパーソナリティとして知られる毒蝮三太夫が参加した「おもしろおじさん feat. CHOP STICK, 丸省 and 毒蝮三太夫」が収録されることが明らかになった。
この曲は、若いイケメンばかりが優遇される現代日本社会に“おもしろおじさん”を浸透させるべく作られたもの。CHOP STICKと丸省がそれぞれの考える“おもしろおじさん”について歌い、毒蝮が毒舌&シャウトを響かせている。毒蝮が参加することになったのは、TBSラジオの番組「ザ・トップ5」でレギュラーパーソナリティを務めていた高野政所が、同じTBSラジオで45年以上続く看板番組「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」を聞いたことがきっかけ。何を言っても絶対に怒られずむしろ感謝される毒蝮の姿に感銘を受け、自身の曲に参加してほしいと考えたという。なお、毒蝮の楽曲がリリースされるのは、1996年のシングル「お元気なにより体操」以来18年ぶりとなる。
アルバムにはこの曲のほか、2013年1月に配信リリースされたDJ JET BARON名義での初のオリジナル曲「Funkot Anthem」の新バージョンや、「Enaker's High」「Let's Go! シャンパンマン」「ラジオ・デイズ」といった配信シングルも収録。さらに新曲として、南波志帆をゲストに迎えた「カレイドスコープ feat. 南波志帆(DJ JET BARON Remix)」、レオパルドンでのナードコア路線を思い出させるインスト「Kinky on the Beats(Reloaded)」、DJ JET BARON自身が唯一マイクを握った「Happy Laughing One」なども収められる。
なお「おもしろおじさん feat. CHOP STICK, 丸省 and 毒蝮三太夫」は11月15日(土)夜に放送されるTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」にて初オンエアが予定されている。
毒蝮三太夫 コメント
若い人に気にしてもらっているのが嬉しいねぇ。ラジオもよく聞いてもらってるみたいで、嬉しいよ。俺がいつも言っている『ババァうるせぇ』とかって言うのはラップみたいなもんだろ、大事なのはリズムと内容だよな。
今の時代の若い人の表情が良くない、それからジジィ、ババァの表情が良くない。ジジィ、ババァが楽しく生きてない。だから俺のことをおもしろおじさんというのかな。俺が目立っちゃう時代になっちゃったから、昔はそこらへんにごろごろいたけどね。うちのおやじは大工だったんだけど、ある時作った棚の板が落ちて文句を言いに来たお客さんに『お前、何か載せたんだろ?』って言ってたよ(笑)。それとおやじに『おやじ、今年いくつになった?』って聞いたら『毎年変わるから、わからねぇよ』って、おもしろいじゃん(笑)、金かからずに面白いよね。今いないからさびしいよね。だからこの曲をきいて、少しでも日本におもしろおじさんが多くなって欲しいね。人生は明るく、楽しく、カッコよく生きなくちゃな、みんな!
DJ JET BARON コメント
僕は生まれてこの方、「おもしろおじさん」的な存在に強く魅かれてきました。
それは映画の中だったり、テレビの中だったり、音楽の世界だったり、街角だったり、場末の居酒屋にもいます。いるだけで場が楽しくなったりする、ステキな中年男性というのがいるじゃないですか。そういう人たちを総称して「おもしろおじさん」と呼んでいます。
その中で、僕も三年間レギュラーを勤めさせて頂いたラジオ業界の偉大な大先輩でもある毒蝮三太夫さんは、おもしろおじさん界でもリビングレジェンド(生きる伝説)であり、ババアにババアと言って怒られるどころか、喜ばれるという究極の毒舌と至高の人徳を兼ね備えた、おもしろおじさん業界の神様的な存在です。そんな毒蝮三太夫さんに参加頂けた事は自分の中でも一生忘れられない作品になりました。