インド:「ヨガ」促進へ大臣を任命…モディ首相
毎日新聞 2014年11月12日 10時31分(最終更新 11月12日 11時08分)
【ニューデリー金子淳】インドのモディ首相は9日に行った内閣改造で、インドの伝統的な健康法「ヨガ」の促進などを行う省を創設し、ナイク前観光相を初代大臣に任命した。モディ氏は自身もヨガをたしなむことで知られ、9月の国連総会では「国際ヨガの日」の創設を提唱していた。
ヨガはインドに古くから伝わる修行法で、紀元前に編さんされた哲学書にも言及がある。独特の呼吸やストレッチなどを通じて心身を整える健康法として日本や欧米でも人気がある。地元メディアによると、新設省はヨガに加え、薬草などを用いる伝統医学アーユルベーダなどの普及も担当するという。
モディ氏はヒンズー至上主義者として知られ、折に触れインドの伝統を守る重要性を主張。国連総会では「ヨガは世界や自然との一体感を発見する方法だ。生活様式の変化や意識の高まりをもたらし、気候変動への対策としても役立つ」などと演説した。