岩手のニュース
  • 記事を印刷

津波被災の「さけますふ化場」が復旧・大槌

復旧した第2ふ化場の飼育水槽

 東日本大震災から3年8カ月となった11日、津波被害に遭った岩手県大槌町さけます第2ふ化場の復旧工事が完了し、現地で式典があった。大槌町は南部鼻曲がりサケ発祥の地で、ふ化事業は105年の歴史がある。今季の秋サケの不漁が心配される中、関係者は本格復旧を喜んだ。
 大槌川水系の源水川沿いにある第2ふ化場は敷地約3900平方メートル。地下水を水源にし、卵をふ化させる浮上槽、長さ15メートルの飼育水槽各38基を整備した。
 不漁に伴い不足する卵の確保策として定置網で捕獲したサケを成熟させて採卵する蓄養水槽、水槽の自動掃除機など最新設備を導入。強い稚魚を継続的に生産する体制を整えた。
 生産能力は1000万尾。2012年に復旧した隣接の第1ふ化場と合わせ計2000万尾の放流が可能になった。事業費は3億9100万円。国の復興交付金などを活用した。
 町の委託で管理運営する新おおつち漁協は、来春の放流に向け準備を始める。同漁協の阿部力組合長は「サケの回帰が進み、水産業復興の原動力になるよう期待したい」と話した。


2014年11月12日水曜日

記事データベース
先頭に戻る