コラム
2014.11.12

お金を稼ぎながら世界を旅する7つの条件

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ノマドワーカー

「ノマドワーカー」という言葉が一時期流行っていましたが、自分の家の近所のカフェを巡っては仕事をする、ということがカッコいいのかどうかは別として、仕事をするのに場所は関係ない時代がやってきた、というのはどうやら確かなようです。

もちろん、業種にもよりますが、あなたの仕事がパソコンだけでできる仕事で、インターネット環境さえあれば、世界のどこからでも仕事の受注や発注、そして納品することが可能です

ということは、「仕事をしながら世界を旅する」ということも現実的な選択肢の一つとなります。
個人的な話で恐縮ですが、実際に私は2009年から2012年の四年間、1年の半分以上を日本国外で過ごす生活を送っていたことがあり、旅と仕事を両立してきました。実際にその生活を成立させるために私がやってきたことを、今回はご紹介したいと思います。

 

どんな仕事をしていたのか?

ラップトップ

翻訳の仕事をやっていた

まずみなさんが気になっているであろう、「どんな仕事をしていたのか?」ということですが、当時の私は翻訳の仕事をメインにやっていました

実は当時、自分が見て来た範囲内だけで世界のことに意見を言ったりすることに強烈な違和感を常に感じていて、「面白くてやりがいがあって、たくさんお金がもらえる仕事をしたい!」という願望よりも、どちらかと言うと「とりあえずいろんな所に行ってみたい!」と考えていました。
それにはお金と時間が必要なので、なんとかしてそれを工面する方法を色々と考えた結果、定期的に翻訳の仕事を受けることができれば、どこからでも作業をすることができ、そして旅に必要なお金を工面することができるのではないかと思いついたのです。

 

旅をしながらできる仕事の7つの条件

旅をしながらできる仕事にはいくつかの条件があり、翻訳の仕事というのは旅しながらするにあたって色々な意味でとても理想的な仕事でした。もちろん翻訳以外にもできる仕事はあるでしょう。

旅をしながらできる仕事とは、

1. 場所を選ばない
2. パソコン一台でできる
3. 一人でできる

というのが絶対条件で、また贅沢を言えば下記の条件に当てはまる案件がさらに理想的です。

4. 納期にある程度の余裕がある
5. ミーティングなどが必要ない
6. 作業スピードがある程度予測できる
7. いくら稼いでいるのかが常にわかる

旅と仕事とどちらを優先させるかにもよりますが、旅が優先の場合、例えばボリビアのウユニの町など、どうしてもネット環境があまり良くない場所に数日滞在したり、インドのバラナシからネパールのカトマンズまでのバスの移動に丸二日くらい必要だったりする場合もあります。
その場合にこちらがどこで何をしていようとも相手にはあまり支障を与えなくてすむ状態にしておく必要があるので、4および5は重要です。

また旅を楽しむ時間をできるだけ持つためには、仕事をしている時間は最低限に押さえておきたいので、6の「作業スピードが予測できる」というのもなかなか重要です。

例えばライターの仕事の場合、自分がどんな記事を書くのかを考えるところから始まる場合も多々あり、これが決まらない限りは最初の一行すら書けません。
しかし翻訳の場合であれば、もうすでに出来上がっている文章を違う言語に置き換えていくだけなので、執筆ネタを考える作業が必要ありません。
翻訳という作業は、長い文章=長い時間が必要、と考えられるので、「この作業は午前中で終わる」、もしくは「この作業は明日1日あれば全部終わらせられる」と予測が可能です。

 

旅をするのにいくらくらいかかるのか?

計算する手元

それで一体いくらの金額を稼げば旅が成立するのか、というのが次に聞きたいところでしょう。結論から言うと、それはどの国へ行くのかによってずいぶんと差があります。

それなりに清潔なゲストハウスに泊まって、全部外食だったとしても、インドの田舎町に長期滞在するのであれば、3万円くらいで結構余裕で暮らせます
一方ハワイに長期滞在し、それなりに街での生活をエンジョイしたいのであれば、かなりの出費は覚悟しなくてはならないでしょう。

滞在費があまりかからない場所へ行く場合、往復の飛行機代が最も大きな出費である場合が多いので、一週間の旅でも一ヶ月の旅でもあまり総額に差がないケースもよくあります。
ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどの先進国での滞在はかなりお金が必要ですが、それ以外の国であれば月に10万円から20万円くらい稼いでいれば、それなりにお金に困ることなく快適に旅をすることができます

 

仕事をしながら旅をしてみて良かったこと

Hike in Glacier

「どんな場所でも一度は行ってみる価値がある」と私は個人的に思っています。

旅をしてみて後悔することというのは基本的にはないのですが、仕事をしながら旅をしていると、旅だけをしている人よりもどうしてもペースが遅くなり、その分だけ時間が余分にかかります
3ヶ月で終えられたはずの旅に半年かかってしまったりするので、日本で3ヶ月必死に働いてお金を貯めて3ヶ月旅にでる、というのも結局のところ同じなのかも知れません。

ただ、仕事をしながら旅をしてみて良かったことは、日本のパスポートを持っていること、日本円でお金を稼ぐことが出来ることのありがたみを体で理解できるようになった、ということでした。

色々な国を見てみると、日本がどれほど豊かで、どれほど人が優しくて、どれだけ食べ物がおいしいのか、ということを思い知らされます。
蛇口からちゃんと呑める水がガブガブ出てきたり、トイレットペーパーを何も考えずにトイレに流すことができたり、電車が常に時間通りに走っていたり、電力が常に安定していたり、忘れ物がちゃんと警察に届けられていたり。
書き出せばきりがないほど、日本では当たり前のことが世界では想像もつかないようなことなのです。
そして、そういった日本の豊かさを理解した上で日常生活を送るようになったというのは旅の財産だと感じています。

 

おわりに:旅をしていれば英語力は上がるのか?

最後に、みなさまが気にかけているであろう「英語」について、ちょっとだけ書いておきたいと思います。

どうしても英語に接する場面は増えるので、ある程度までの上達は見込めるかと思います。ただし、「上達する」というよりも場数を踏むことによって「慣れてくる」という感覚に近いかもしれません
私は中南米を合計9ヶ月かけて回りましたが、レストランで注文する程度しかスペイン語を話す機会がなかったので、スペイン語は上達しませんでした。英語でも同じです。

また、旅をしているといろんな国の人と会う場面も増えるので、「英語を上達させたい」という損得勘定は抜きにして、積極的に仲良くなり、会話を楽しみましょう。
そういう時間こそが実は英語学習であり、そして一人の人間を成長させてくれる旅の醍醐味なのではないかと思います。
様々な仕事スタイル、旅のスタイル、ライフスタイルが選べる今の時代において英語は大きな武器になることは言うまでもありません。これから頑張って勉強したい、旅にでたい!という方はぜひ、くじけずに頑張ってみてください!

一人でも多くの方が、外国の方に日本の素晴らしさを伝えられることができますように!


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