9日の読売1面の解散記事。安倍首相周辺は、12月の年内総選挙ならば「今後の政権運営に弾みがつく」と考えているらしいが、本当にそうか。専門家の予想では、むしろ自民党は大幅に議席を減らし、安倍首相の政権運営は危うくなる。
自民党は衆議院で現在295議席あり、公明党の31と合わせ、与党で定数480の3分の2以上を持っている。
次回は1票の格差是正のための「0増5減」の適用で定数は475に減る。公明は現有のままとして、自民が285を獲得し、3分の2を維持できるかというと、そう簡単ではない。定数減となるのは、福井や高知など自民が強い選挙区だし、そもそも閣僚辞任の余波に加え、アベノミクスが“津々浦々”まで行き渡っていない現状で、10議席減程度にとどまるはずがない。
政治評論家の浅川博忠氏はこう言う。