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<腰補助ウエア>重い荷物もラク〜「マッスルスーツ」発売

毎日新聞 11月12日(水)11時8分配信

 東京理科大葛飾キャンパス(東京都)に本社を置くベンチャー企業の「イノフィス」(菊池功社長)は11日、介護や工場などで重い物を運ぶ際に装着し、腰の負担を約3分の1に抑える補助ウエア「マッスルスーツ」を発売した。同大が開発した「人工筋肉」を採用。福島県南相馬市の工場跡地で来春から量産化に取り組む。

 「人工筋肉」はゴムチューブを繊維で包んだ構造で、マッスルスーツは背中に2〜4本装着。チューブに空気を出し入れする仕組み。標準モデルで約30キロの力が出るという。介護の現場や、工場などで重い荷物を運ぶ時に効果がある。中腰の姿勢を楽に持続することもでき、農作業にも応用が期待できるという。

 本体価格は60万円。当面はリース・レンタル会社など主に法人向けに販売し、使用状況を見ながら改良する。同大工学部の小林宏教授は「労働人口の高齢化や女性の雇用にも役立つはず」と話す。【近藤浩之】

最終更新:11月12日(水)11時17分

毎日新聞

 

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