(cache) Cドライブを徹底的にクリーンアップする方法|CRYSTAL
09/21/10 (Tue)
Cドライブを徹底的にクリーンアップする方法
Cドライブを徹底的にクリーンアップしたら、空き容量が7GBも増えました。もちろん、不要なプログラムやインターネット一時ファイルの削除、ディスクのクリーンアップなど、いわゆる基本の作業はすべてやったうえでのことだったので、ちょっとびっくり。

しばらく前に「パソコンをびっくりするほど速くする方法」を書いて以来、その手の検索ワードのアクセスがどどっと増え、世の中にはパソコンが重たくて困っている人がこんなにも多いんだなあと実感しているところでもあったので、備忘録をかねてここにまとめておくことにします。Windows XPユーザーで、基本の作業では全然足りないという方は自己責任でやってみてください。くれぐれもディレクトリは間違えないように、そして、自信がないものについては無理をしないようにご注意を。

1. 下準備

ほとんどの方がご存知とは思うのですが、一応書きます。まずは、「スタート」⇒「マイ コンピュータ」を開き、「ローカル ディスク (C:)」の右の方にある「空き領域」を見て、現在のCドライブの容量を確認しておきます。

念のためフォルダのサイズの見方も書いておくと、サイズを知りたいフォルダを右クリック⇒「プロパティ」⇒「全般」タブの「サイズ」(「ディスク上のサイズ」でもOK)を見ます。

そして、これから隠しフォルダもいじるので、エクスプローラの「ツール」⇒「フォルダ オプション」⇒「表示」タブの「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」と「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」のチェックを外しておきます。(すべての作業が終わったらまたチェックを入れておくことをお忘れなく) これで準備はOKです。

2. 「ディスクのクリーンアップ」では消えないTempファイルやキャッシュなどの削除

まずは、Windows標準の「ディスクのクリーンアップ」では消えない一時ファイルなどを下の3つのディレクトリから削除します。

- "C:\Temp"の中身を削除
- "C:\WINDOWS\Temp"の中身を削除
- "C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Temp"の中身を削除

ちなみに「スタート」⇒「ファイル名を指定して実行」を選び、各ディレクトリをそのままコピペすると(「Owner」名だけは変更)、ディレクトリの中身がダイレクトに出てきます。

- Thumbs.dbを削除

「Thumbs.db」とは、エクスプローラで画像を縮小表示した時に作成されるシステムファイルのことです。縮小データを記憶して再表示を速くするためのものなので、過去の分をすべて残しておく必要がない場合は消してしまっても大丈夫です。また、消してもすぐに作成されるので特に問題はありません。

「スタート」⇒「すべてのプログラム」⇒「アクセサリ」⇒「コマンド プロンプト」を開き、"cd \"とタイプして「Enter」キーを押す(これでディレクトリがCドライブのルートに変更される)⇒"del /s /a:sh Thumbs.db"とタイプして「Enter」キーを押して削除開始。

「Thumbs.db」を作成しないようにするには、エクスプローラの「ツール」⇒「フォルダオプション」⇒「表示」タブの「縮小版をキャッシュしない」にチェックを入れておきます。私の場合は大量の画像を縮小版で再表示することが多いので、チェックは外しています。

また、私もそうなのですが、画像はすべてDドライブに保管しているという人は、Cドライブでの削除が終わった後にDドライブのルートに変更して("cd /d D:\"とタイプして「Enter」キーを押す)、もう1度削除を実行してください。

- "C:\Program Files\Common Files\Windows Live\.cache"の中身を削除

Hotmailを使っている人の場合、ここに大量のキャッシュが保存されていることがあります。Hotmailのデータはすべてサーバー上にあるため、Cドライブからは削除しても問題はないと思います。ちなみに私の場合はこれに加え、下の3つのディレクトリの中身もすべて削除しました。(しばらくするとまた作成されるので、ある程度たまったら随時削除しています) IEやWindows Live Messengerを開いていると消せないものもあるので、これらはいったん閉じておきます。

- "C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Application Data\Microsoft\Windows Live"の中身を削除
- "C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Application Data\Microsoft\Windows Live Contacts"の中身を削除
- "C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Application Data\Microsoft\Windows Live Mail"の中身を削除

3. 「プログラムの追加と削除」からは消せない不要プログラムの削除

「プログラムの追加と削除」でアンインストールしたはずのプログラムが実は残っていて、しかもかなりの容量を占めているということがあります。居場所は次の3つ。

- "C:\Documents and Settings\Owner\Application Data"
- "C:\Documents and Settings\Owner\Local Settings\Application Data"
- "C:\Documents and Settings\All Users\Application Data"

例えばSafariをアンインストールした場合、「プログラムの追加と削除」のリストからは消えても、上の3つのディレクトリのすぐ下にある「Apple Computer」フォルダの中には「Safari」フォルダがしっかりと残っています。こうした消したはずのプログラムの残骸を一掃すると、空き容量がかなり増えることがあります。

ちなみにフォルダが残っていても中身が空っぽでサイズがゼロの場合は何もしなくてOKです。

- NetMeetingをアンインストール

おそらくほとんどの人が使っていない、もしくはその存在にさえ気づいていない「NetMeeting」。Windows標準で付いてくる音声・ビデオチャット用のプログラムですが、skypeやWindows Live Messengerなどが普及している今は、使っていない人の方が多いと思います。

とはいえ、これはなぜか「プログラムの追加と削除」のリストには含まれていないので、削除するには「スタート」⇒「ファイル名を指定して実行」を選び、"%SystemRoot%\System32\rundll32.exe setupapi,InstallHinfSection NetMtg.Remove 132 msnetmtg.inf"と入れて(この直後に削除が始まるので、消してもいい人だけ実行してください)OKをクリックします。これでも多少の残骸は残ってしまいますが、空き容量はぐっと増えます。

4. Microsoft Updateで蓄積されたファイルの削除

- "C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download"の中身を削除

これらは、Microsoft Updateを行う際にダウンロードした、もしくはダウンロード中の、いわゆるキャッシュファイルです。ダウンロードが終わってアップデートが完了しても、なぜかこれらのファイルはずーっと残るため、かなりの容量を奪われている可能性があります。ちなみにこれらはアップデートをするたびに増えるので、ある程度たまったら随時消していきます。 - "C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\DataStore"の中身を削除

こちらもMicrosoft Updateに関わるファイルです。 - "C:\WINDOWS\$NtUninstallKB*********$"フォルダを削除(***には数字などが入っています)
- "C:\WINDOWS\$NtServicePackUninstall$"フォルダを削除

「$NtUninstallKB」で始まるフォルダや、「$NtServicePackUninstall$」フォルダは、Windowsの修正プログラムやService Packをインストールした時に自動的に作成されるもので、これらを「プログラムの追加と削除」からアンインストールする場合に、以前の状態に戻すために使用されます。インストール済みのプログラムやSPをアンインストールする予定がなければ、消しても支障はありません。 - "C:\WINDOWS\ServicePackFiles"フォルダを削除

これは、Service Packを適用した時に作られるSP全体のコピーです。これを削除するとWindowsのシステムファイルが破損した時やWindows コンポーネントを追加する時に困るので削除してはいけません、と書いているサイトも多いのですが、必要になった場合に備えて外付けHDDなどにバックアップを取っておけば、削除しても問題ないと思います。(私の場合も、新しいワイヤレスマウスに替える際にi386フォルダ内のファイルを3つ要求されたので、バックアップしたものからそれらだけを戻して設定しました)

5. 設定の変更

いくつかの設定を変更することでも、空き容量を増やすことができます。 - インターネットの履歴の保存に使用するディスク領域を減らす

IEのメニューの「ツール」⇒「インターネット オプション」⇒「全般」タブの「閲覧の履歴」の「設定」⇒「使用するディスク領域」の数字を下げてOKをクリック。私の場合は最低値(8MB)まで下げていますが、下げる前との差がわからないほど影響はありません。

- システムの復元に使用するディスク領域を減らす

「スタート」⇒「マイ コンピュータ」を右クリック⇒「プロパティ」⇒「システムの復元」タブの「設定」⇒「ディスク領域の使用」の数字を下げてOKをクリック。ディフォルトでは12%になっていますが、私は7%に下げています。システムの復元なんて何年かに1度しかやらないし、ディスクのクリーンアップをする時はいつも最新のシステム復元ファイル以外は削除しているので、特に影響はありません。

- 電源オプションの変更

デスクトップの背景を右クリック⇒「プロパティ」⇒「スクリーンセーバー」タブの「電源」⇒「休止状態」タブの「休止状態を有効にする」のチェックをはずしてOK。こんなところで1GBも使われていたとは。

6. Dドライブの活用

- ページングファイルの割り当てをDドライブのみに変更する

ページングファイルとは、物理メモリが足りない時に使われるハードディスクの領域(仮想メモリ)のこと。これをDドライブのみに割り当てることで、空き容量を増やします。

「スタート」⇒「マイ コンピュータ」を右クリック⇒「プロパティ」⇒「詳細設定」タブの「パフォーマンス」の「設定」⇒「詳細設定」タブの「仮想メモリ」の「変更」を開き、Cドライブを選択した状態で「ページング ファイルなし」にチェックを入れて「設定」をクリックしてOK⇒「適用」をクリックしてOK(ここで再起動を促された場合はそのまま再起動する)、同様にDドライブを選択し、「システム管理サイズ」にチェックを入れて「設定」をクリックしてOK⇒「適用」をクリックしてOK。

- Temporary Internet FilesをDドライブに移動

まず、Dドライブにこれ用のフォルダを作っておきます。(フォルダ名は「Temp」など何でもOK) 続いてIEのメニュー「ツール」⇒「インターネット オプション」⇒「全般」タブの「閲覧の履歴」の「設定」⇒ 「フォルダの移動」で先ほどのファイルを選択⇒再起動。これでTemporary Internet FilesはDドライブに作られるようになり、空き容量が増えます。

- "C:\Documents and Settings\Owner\Favorites"フォルダをDドライブに移動

普通に右クリックで「切り取り」⇒「貼り付け」を実行して移動します。お気に入りにたくさん入れている人は、それなりに空き容量が増えると思います。

ここまで終了したら、エクスプローラの「ツール」⇒「フォルダ オプション」⇒「表示」タブの「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」と「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」に再びチェックを入れて、元に戻します。

7. 仕上げのクリーンアップ

- ディスクのクリーンアップと古い復元ファイルの削除

ファイルをたくさん削除した後は、最後の仕上げにディスクのクリーンアップをします。(ファイルを削除したことで増えた容量は、ごみ箱を空にして初めて反映されます) この時、古い復元ファイルも削除するとさらに空き容量が増えます。

「スタート」⇒「マイ コンピュータ」⇒「ローカル ディスク (C:)」を右クリック⇒「プロパティ」⇒「全般」タブの「ディスクのクリーンアップ」⇒「ディスク クリーンアップ」のウィンドウが出てきたら「ディスク クリーンアップ」タブの「削除するファイル」で「古いファイルの圧縮」を除くすべての項目をチェックし、「詳細オプション」タブの「システムの復元」の「クリーンアップ」⇒「最新のシステム復元ファイル以外の古い復元ファイルを削除しますか?」で「はい」をクリックしてOK。

- デフラグの実行

同様に、デフラグもやってドライブを整理しておきます。空き容量が増えたことで、断片化されたファイルの最適化もよりスムーズにできると思います。

「スタート」⇒「マイ コンピュータ」⇒「ローカル ディスク (C:)」を右クリック⇒「プロパティ」⇒「ツール」タブの「最適化する」をクリックして「ディスク デフラグ ツール」を開き、Cドライブを選択して「最適化」をクリック。

ちなみに私はこのWindows標準のデフラグではなく、Auslogics Disk Defragというのを使っています。


というわけで、今回はCCleanerのようなソフトを使わず、手動で不要ファイルを削除したり各種設定を変更する方法に絞ってまとめてみました。