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インド 避妊手術受けた11人が死亡11月12日 7時04分
インド中部で、人口の増加を抑制するため政府が進めている避妊のための手術を受けた女性60人が吐き気などの症状を訴えて次々に病院に運ばれ、これまでに11人が死亡し、モディ首相は徹底した原因究明を指示しました。
インド中部のチャッティスガル州のビラスプールで合わせて60人の女性が10日から吐き気や腹部の痛みなどを訴えて複数の病院に運ばれ、これまでに11人が死亡しました。
地元の保健当局によりますと、60人はいずれも今月8日に同じ医療施設で避妊のための手術を受けたということです。
手術は、インド政府が人口の増加を抑制するため女性と男性、双方を対象に州政府を通じて行っており、保健省によりますと、ことし3月までの1年間に400万人近くが手術を受け、このうち98%が女性でした。
手術を受けた人は政府から現金が支給され、この地区ではそれぞれ1400ルピー、日本円でおよそ2600円を受け取っていたということです。
11人の女性が死亡した原因は明らかになっておらず、モディ首相は州政府に対し徹底した調査を指示しましたが、こうした手術は一度に多くの人に行われているため、専門家などは、以前から医療器具が適切に消毒されていないケースがあるのではないかと指摘していました。