(cache) 南部梅林の協会が来年発足５０年　記念式典や婚活イベント

南部梅林の協会が来年発足５０年　記念式典や婚活イベント

　和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林を運営する「紀州南部梅の里観梅協会」（糸川昭三会長）が来年、発足50年を迎える。来年の観梅シーズンには記念式典を行うことや今シーズンに引き続いて婚活イベントに取り組むこと、高齢者や身体障害者らを乗せて坂道を登る「梅林人力車」を運行することなどを計画しており、糸川会長は「50年の節目を盛り上げたい」と話している。

　糸川会長によると、南部梅林では昭和初期にはすでに観梅協会があったが戦争で事業を中止。その後、あらためて１９６６年に「梅の里観梅協会」が発足して観梅事業に取り組み、毎年約３万人が訪れている。

　記念式典は、来年２月11日に実施する。関係者による記念植樹や南部高校吹奏楽部の演奏会などを行う予定。

　同梅林では、今年初めて梅林を散策しながらの婚活イベントを行ったが、来シーズンも婚活に力を入れる計画だ。同町で「梅干しでおにぎり条例」が制定されたことにちなんだ内容で２月１日に開く。

　婚活イベントでは、県が婚活支援のために設けた「わかやま結婚サポーター」にも協力してもらう予定で、サポーターの一人である舛井多喜郎さん（77）＝同町北道＝は「全国的に有名な南部梅林ですてきな出会いを見つけていただくお手伝いができれば」と話す。

　時間は午前10時～午後３時で参加費は男性３千円、女性１５００円。対象年齢は25～45歳ぐらいで、募集人数は男女とも25人。申し込み締め切りは１月10日。申し込みは観梅協会アル（歩）婚ツアー係（０７３９・７４・３４６４）へ。

　さらに、観梅客のアンケートで「坂道がきつい」「しんどい」という声が多いことから、梅林の駐車場近くのみかへり坂から料金所横の第１休憩所までの上り約５００メートルの坂道を運んでくれる「梅林人力車」を運行することも計画。対象は高齢者や身体障害者らで、予約制で有償を検討している。今月から人力車を作り始める予定という。

　南部梅林は来年１月24日に開園する予定。

【梅の里観梅協会が運営する南部梅林（和歌山県みなべ町晩稲で）】

(2014年11月05日更新)