円安で在日華人の収入が減少、「日本で就職する意義がない」と考える留学生が増加―華字紙
華字紙・中文導報は、日本では連日の円安に加え、デフレ脱却と経済成長を刺激するための政策が奏功して物価が上昇し始めたが、賃金はあまり上がらず、サラリーマンは厳しい生活を強いられていると報じた。11日付で中国新聞網が伝えた。
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日本の中小企業で働く中国人の趙さんは取材に対し、「日本で働いて10年になるが、給与はほとんど上がらない。今年は消費税が増税し、物価も明らかに上がったのに給与は相変わらず。円安で毎月10万円貯金できたとしても、人民元ではせいぜい5000元程度。子どもの教育費や両親への親孝行代もかかる。貯金はほとんどできない」と嘆いた。日本でアルバイトをする付さんも「2年前のレートは100円=8元ほどだったが、今は5元ほどだ」と語った。
日本でのアルバイト収入の減少に伴い、労務輸出会社の運営にも直接影響が出ている。山東省の労務会社は人員のほとんどを日本に派遣しており、かつては問い合わせが殺到したが、今ではさっぱりだ。ここ数年で日本行きを希望する人は激減しており、出国労務市場の黄金時代も過去のものとなっている。
上海出身の東京にある大学の留学生、劉さんは来年3月に卒業予定で、すでに1社から内定をもらっているが、「円安のせいで日本で就職する意義がなくなった。内定先に就職するか、中国に帰るかまだ悩んでいる。日本での職探しは噂ほど難しくはないが、給与が高い職に就くのは容易ではない。今のレートでは住居費や食費、交際費などを除けばいくらも残らない。それなら、実家に住むと住居も食費もかからないので帰国した方がよい」と語った。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
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日本の中小企業で働く中国人の趙さんは取材に対し、「日本で働いて10年になるが、給与はほとんど上がらない。今年は消費税が増税し、物価も明らかに上がったのに給与は相変わらず。円安で毎月10万円貯金できたとしても、人民元ではせいぜい5000元程度。子どもの教育費や両親への親孝行代もかかる。貯金はほとんどできない」と嘆いた。日本でアルバイトをする付さんも「2年前のレートは100円=8元ほどだったが、今は5元ほどだ」と語った。
日本でのアルバイト収入の減少に伴い、労務輸出会社の運営にも直接影響が出ている。山東省の労務会社は人員のほとんどを日本に派遣しており、かつては問い合わせが殺到したが、今ではさっぱりだ。ここ数年で日本行きを希望する人は激減しており、出国労務市場の黄金時代も過去のものとなっている。
上海出身の東京にある大学の留学生、劉さんは来年3月に卒業予定で、すでに1社から内定をもらっているが、「円安のせいで日本で就職する意義がなくなった。内定先に就職するか、中国に帰るかまだ悩んでいる。日本での職探しは噂ほど難しくはないが、給与が高い職に就くのは容易ではない。今のレートでは住居費や食費、交際費などを除けばいくらも残らない。それなら、実家に住むと住居も食費もかからないので帰国した方がよい」と語った。
(編集翻訳 小豆沢紀子)