産経ニュース

【ビジネス解読】韓国シンクタンク「4年後に主力産業の大半が中国に追いつかれる」の衝撃…再び競争力をつけた日本に脱帽、学ぼうとする姿勢も

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ビジネス解読】
韓国シンクタンク「4年後に主力産業の大半が中国に追いつかれる」の衝撃…再び競争力をつけた日本に脱帽、学ぼうとする姿勢も

ソウル市内のサムスン電子の本社にある広報館(聯合=共同)

 だが、日本経済は“失われた20年”を経て「アベノミクス」で急回復、再びグローバルでの競争力を取り戻している。そして、その日本の経済力が韓国を上回っていることを認めているのは、何を隠そう韓国の経済界だ。

 日本の経団連にあたる韓国の全国経済人連合会(全経連)が8月に公表したリポートはある意味で斬新だった。世界輸出市場の占有率1位の品目は韓国64に対して日本は231もあるなど「日韓両国のグローバル企業の競争力を比較すると3~4倍程度の格差がある」と負けをアッサリ認めたのだ。

 リポートはそれにとどまらない。製造業よりも科学技術と研究開発のギャップが大きいことを指摘。科学分野のノーベル賞受賞者は日本が16人(当時)で韓国はゼロという数字のほか、研究開発費が1兆ウォン(約1000億円)を超える韓国企業がサムスンとLG電子、現代自動車の3社で日本企業はトヨタ自動車、ホンダなど29社もあることなど韓国にとって「不都合な事実」を列挙した。

 こうしたデータを韓国経済界がこと細かにに公表する背景には、自国経済に対する強烈な危機感がある。「韓国企業、韓国政府に負け続けている現状を訴え、目を覚ましてもらうのが狙い」(市場関係者)と受け止める見方は多い。

 後ろから中国がものすごいスピードで追いかけてくる。一方、かつて追い越したと思った日本は製造だけでなく、経済の“底深さ”を示す科学技術、研究開発分野で“先進国”の実力を見せつけている。

関連ニュース

【ビジネス解読】中国スマホ「小米(シャオミ)」の凄まじき廉価の破壊力…サムスン駆逐、日本市場も戦々恐々

「ニュース」のランキング