11月11日 19時07分
違法薬物や拳銃などの密輸を、水際で防ぐための対策を話し合う会議が福岡市で開かれ、ここ数年、覚醒剤が一度に大量に密輸されるケースが増えているとして、関係機関が連携して取り締まりを強化していくことを確認しました。
これは博多港や門司港など、水際からの覚醒剤や拳銃などの密輸を防ごうと、福岡県など九州の3つの県の税関や警察、それに海上保安庁などの関係機関が毎年開いています。
福岡市の会場には関係者約50人が集まり、門司税関の鈴木恒久調査部長が「薬物犯罪が社会問題となる中、水際での取り締まりがますます重要になっている。密輸の手口は悪質・巧妙化しており、関係機関が一致団結して取り組む必要がある」とあいさつしました。
会議ではこの後、最近の違法薬物の密輸事例について説明があり、▼ここ数年、覚醒剤が一度に大量に密輸されるケースが増え、去年、5キロ以上が密輸されたケースは26件と、5年前の5倍にのぼっていることや▼県内でもことし1月博多港で、メキシコから大理石の中に覚醒剤145キロを隠して密輸したケースがあったことなどが報告されました。
会議では、関係機関が覚醒剤などの密輸に関する情報を共有し、船舶への合同の立ち入り検査を行うなど、連携して取り締まりを強化していくことを確認しました。
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