【中国大暴走】サンゴ密漁にみるインモラル横行 生態系を壊しかねない乱獲 (2/2ページ)

2014.11.11


傍若無人な中国漁船【拡大】

 赤サンゴなど4種のサンゴは、ワシントン条約で輸出入が規制され、国際輸出の際には、輸出国管理当局が発行する「輸出許可書」または「原産地証明書」などが義務付けられている。中国外交部は定例会見で「非合法な行為は取り締まる」などと優等生的な発言をしているが、その言葉をうのみにしていいのか?

 「中国の密漁船は、陸上での取り締まりを回避するため、船上で取引を行い、港へ戻ったときには密漁の痕跡を残していない」という話も漏れ伝わる。また、専門家から「高騰する燃料費を、共産党や軍関連企業がサポートしている」「海底資源の調査も兼ねている」「沖縄県・尖閣諸島の奪取、上陸へのシミュレーションではないか」などの声も上がっている。

 ちなみに、オーストラリアのサンゴ礁研究センターが数年前、中国側との合同研究の結果を発表している。中国沿海と南シナ海のサンゴ礁の破壊と退化は「恐るべきレベル」だったとか。特に、中国大陸や海南島沿岸のサンゴ礁は、この30年ほどで、8割以上も減少したという。

 陸上の乱開発だけでは飽きたらない、強欲かつインモラルな中国。一体、どこまで暴走するつもりなのか?

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国崩壊カウントダウン」(明成社)、「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」(産経新聞出版)など。

 

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