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「右足首に5体の霊が」「一家で焼身自殺」…不安につけ込む“開運商法”東日本大震災後に急増、僧侶らが業者と組むケースも

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「右足首に5体の霊が」「一家で焼身自殺」…不安につけ込む“開運商法”東日本大震災後に急増、僧侶らが業者と組むケースも

 開運商法で得た所得を隠したとして、大阪市の開運グッズ販売会社「アドライン」(解散)の元実質経営者や大阪国税局OBで同社顧問税理士ら5人が11日、法人税法違反容疑で大阪地検特捜部に逮捕された。

 ブレスレットや数珠などのグッズを購入させ、さらに「悪霊がついて開運効果がない」と不安をあおって高額の祈●(=示へんに寿の旧字体)(きとう)サービスなどを勧める開運商法。被害相談は社会不安が広がった東日本大震災以降、大幅に増加した。今回のように最近は宗教関係者が業者と連携するケースもあり、手口の巧妙化が進んでいる。

 消費者庁によると、同社は雑誌などに1万円の開運ブレスレットの広告を掲載。購入客に「試しに宝くじを買って効果を確かめ、結果を『無料サポートセンター』に伝えてほしい」と連絡し、「効き目がない」と苦情を寄せた購入客には、携帯電話のメールで本人や家の写真を送らせた。

 「右足首に5体霊がついている」「一家で焼身自殺をしたり、考えられないことが起こる」。ここで購入客を恐怖に陥れた上で、「除霊」名目で100万円単位の祈●(=示へんに寿の旧字体)料を繰り返し支払わせたという。

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