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Android 5.0を見据えた1.5TFLOPSのモバイルGPU「PowerVR Series7」

～テッセレーションや仮想化に対応

（2014/11/11 13:53）

PowerVR Series7XTのアーキテクチャ

　英Imagination Technologiesは10日(現地時間)、次期のモバイルGPU「PowerVR Series7」を発表した。

　ラインナップはミドルレンジ～ハイエンド向けの「Series7XT」と、ローエンド向けの「Series7XE」の2種類が用意される。いずれもPowerVR Series6で採用されたRogueアーキテクチャを受け継ぎつつ、性能と機能を大幅に強化した。

　パイプラインにFP64対応のALUを加える(オプション)ことにより、旧モデルの「Series6XT/XE」と比較して性能が60%向上。命令セットの強化により性能と効率を改善し、階層構造によりクロックを向上させることで3D描画性能を向上。また汎用演算やキャッシュ性能の向上により、並列演算時の速度を3倍に高めた。

　機能面では、Android 5.0世代の端末を見据え、ハードウェア仮想化や、Android Extension Pack(AEP)によるハードウェアテッセレーションに対応。独自の「PVR3C」と業界標準のASTC(Adaptive Scalable Texture Compression)圧縮技術に対応、PowerGearingによるクロック制御/低電力化技術もサポートする。

　APIはOpenGL ES 3.1をサポートするほか、オプションでDirectX 11.2やOpenCL FP64に対応する。

　ミドルレンジ～ハイエンド向けのSeries7XTは、100GFLOPSから1.5TFLOPSまでの性能をカバー。2クラスタ版は「GT7200」、4クラスタ版は「GT7400」、6クラスタ版は「GT7600」、8クラスタ版は「GT7800」、16クラスタ版は「GT7900」となる。

　エントリー向けのSeries7XEはクラスタが1個のみで、内蔵するALUが16の「GE7400」と32の「GE7800」の2種類が用意される。