ホムス=翁長忠雄、イスタンブール=春日芳晃
2014年11月11日12時34分
シリアのアサド大統領は10日、同国訪問中の国連のデミストゥラ・シリア担当特使と会談し、特使が提案したシリア内戦の激戦地、北部アレッポに限定した停戦について「治安回復の試みとして検討に値する」と述べ、前向きな姿勢を示した。だが、アレッポは政権、反体制派の双方とも譲れない要衝のため、実現するかは不透明だ。
デミストゥラ氏は今月上旬、米CNNのインタビューに「イスラム国」の戦闘員がアレッポに向けて移動していると指摘。「イスラム国」への対応を優先するため、アレッポでは「政権と反体制派の停戦が可能」と述べていた。
シリア国営のSANA通信や国連によると、会談でデミストゥラ氏は、停戦実現で、アレッポ市民へ人道支援物資を配給するとともに、政権と反体制派の政治対話実現につなげたい国連側の意図を説明。これに対しアサド氏は、「政府は市民の安全を守る責務がある」と述べ、アレッポの早期治安回復の重要性には理解を示したという。
アレッポはトルコ国境に近いシリア第2の都市で、政権軍と反体制派の戦闘で多くの市民が犠牲になっている。トルコ政府は「イスラム国」の侵攻などで戦闘がさらに激しくなれば、大量の難民が自国に押し寄せることを懸念している。(ホムス=翁長忠雄、イスタンブール=春日芳晃)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
朝日新聞デジタルをフォローする
PR比べてお得!