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 2009年4月に300人以上が死亡したイタリア中部ラクイラの地震の際、事実上の安全宣言で被害を広げたとして地震学者や政府の担当者7人が過失致死罪に問われた裁判で、二審のラクイラ高裁は10日、科学者6人に逆転無罪判決を言い渡した。報道陣に「安全宣言」をした当時の政府防災局のデベルナルディニス副長官は、禁錮2年の執行猶予付き判決となった。

 一審判決は、全員に求刑の禁錮4年を上回る禁錮6年の有罪判決だった。世界の科学者に「学者に結果責任を求めるのか」などと波紋を広げた。

 ロイター通信などによると、裁判長は「証拠不十分」と告げた。イタリアの裁判は三審制で、判決理由は後日開示される。告発した遺族側は最高裁への上告を求める方針だ。