それではなぜ無意味な「こうすれば残業はなくなる!」的な記事が氾濫するのか?就活生を食い物にする就活ビジネスと同じだと思うんだよね。ようするにそういう記事は商売になる。永久機関とかのオカルトグッズがいつの時代にも一定の人気をエルのと同じ。「あなただけに教えるとっておきの方法」。やっぱそういう記事って半信半疑でも読んでみたくなるじゃん(笑)。 * * *もう一つは結局は「企業の宣伝」だということ。「うちの会社はこの方法で残業をなくしました」というのは、その企業の宣伝(売名)をしてるわけだ。だから失敗の事例の記事は少ない。大企業が鳴り物入りで始めた改革とかは、失敗すると記事になるけど(苦笑)。だから「成功」の記事は中小企業が多い(笑)。なぜ中小企業は残業廃止が成功して、大企業は成功しないか?それは中小企業は「成功した瞬間」だけを記事にするから(大笑)。持続できないけど、それをわざわざ「あの試みはその後失敗しちゃいました」という記事は書かない。少なくとも会社の取材協力は得られないだろうしね。 * * *大企業の場合はジャーナリストが張り切って取材して記事にするが、弱小中小企業の失敗なんって記事にならないし。これが「中小企業だけが成功する」カラクリだと思うよ?(笑)いろいろな試みをして、「こういうことを試しました」という情報としてなら価値はあると思うんだよね。いろいろやってみるのも良いと思う。そこから何かしらヒントが得られるかもしれない。どのケースにも当てはまる一般的な解決は無理でも、限定されたケースには役に立つこともあるだろう。意外とそういうのは仕事で重要。だからそういう視点で「成功事例」を読むのなら有益だろうけど、それを真に受けて、「この会社に比べて自分の会社はなんて愚かなんだろう」と嘆き悲しむだけなら、百害あって一利なしだと思うけどね。関連記事:続々々・なぜ残業するか?続・なぜ残業するか?