地方創生相「重複する国の補助金は統合」11月8日 17時17分
石破地方創生担当大臣は京都市で講演し、「地方創生」の実現に向け、国の補助金の政策効果を十分に検証したうえで、内容の重複するものは統合を進める考えを示しました。
このなかで石破地方創生担当大臣は、国の補助金について、「地方自治体にとっては、どの役所のどの補助金の補助率が高いかが重要であり、補助金によって、本当にそのまちがよくなったかを誰も検証していない。こういうのを税金のばらまきという」と指摘して、政策効果を十分に検証する考えを示しました。
そのうえで、石破大臣は「農林水産省も経済産業省も厚生労働省も国土交通省も、同じような事業をたくさん持っているならば、1つに統合する」と述べ、地方自治体が使いやすいようにするためにも、内容の重複する補助金の統合を進める考えを示しました。
また、石破大臣は「補助金だけで事業が動くわけではなく、なるべく民間のお金、特に地方銀行のお金をどう使うかを、地域で考えていかなければならない」と述べ、地方自治体に民間資金を積極的に活用するよう促していく考えを示しました。
二階総務会長「地方の創意工夫を国が支援」
自民党の二階総務会長は福井県越前市で講演し、「地方創生」の実現に向けて、いわゆる「予算のばらまき」にならないよう、地方の創意工夫を生かして国が支援する形にすべきだという考えを示しました。
このなかで自民党の二階総務会長は、安倍内閣の重要課題の1つである「地方創生」について、「自民党も気合いを入れて、地方創生を政治テーマとして取り上げて頑張っているが、言うはやすくても、実を挙げていくのは極めて困難なテーマだ」と指摘しました。
そのうえで二階氏は、「ばらまきをするようなお金は日本にはない。今までのように、待っているだけで予算が回ってくるということではなく、これをやろうと提案したところに積極的に応えることが必要だ」と述べ、「地方創生」の実現に向けて、いわゆる「予算のばらまき」にならないよう、地方の創意工夫を生かして国が支援する形にすべきだという考えを示しました。