【動画】建屋カバー2枚目外れる/福島第一原発=井手尾雅彦撮影
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 東京電力は10日、廃炉作業を進める福島第一原発の1号機建屋カバーの2枚目の屋根パネルを試験的に取り外した。核燃料の取り出しに向けた建屋上部のがれき撤去の準備作業で、屋根面積の3分の1にあたる長さ40メートル、幅14メートルが開き、内部にあるがれきが上空から確認できた。

 放射性物質を含む粉じんの舞い上がりを防ぐため、東電は液体の飛散防止剤をまいている。今月いっぱい内部の様子を調べる。敷地内に放射性物質濃度の監視設備を置き、異常があれば周辺自治体に連絡する。月内にも再び屋根を閉じ、本格的なカバー解体開始は来年3月の見込みだ。

 1号機の建屋は東日本大震災時の水素爆発で屋根が吹き飛び、放射性物質の飛散を抑えるために2011年10月にカバーを設置した。