事務屋稼業

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   ★カテゴリー「クルーグマンマクロ経済学」より、同書の要約集に飛べます。

2014-11-10

[]備えあれば憂いなし 備えあれば憂いなしを含むブックマーク

 11月4日に実施された第18回経済財政諮問会議の議事要旨が公表されている。

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/1104/gijiyoushi.pdf

 この中で民間議員(サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長)の新浪剛史氏がだいじなことを言っているので、備忘録として引用しておく。

 もう一点、ぜひ考えていただきたいのは、5.5兆円を使った経済対策の結果がどうなったのか。つまり3%上げるに当たって、本日もヒアリングをしてみると、5.5兆円を感じないという消費者団体の方がいた。実際に5.5兆円を使って、反動減がどのようになったのか、これはしっかりトレースし、しっかり見て、今後の経済運営に活かさなければいけない。やり方そのものが本当によかったのか、もっと効果が出る方法はなかったのか、こういうことを考えなければいけないと思う。

 ほかの議論はどうでもいいのだが、この意見に関しては我が意を得たりといったところだ。「予定通り増税か、それとも延期か」というようなイチかバチかの総力戦よりも、3%増税の需要ショックをオフセットできなかった――できなかったんですよね?――のはなぜなのか、次はどうすれば可能なのか、という専門家同士の議論を期待したい。それはひいては、増税および再分配のパッケージによって生ずる費用と便益との比較衡量の議論にもなるはずだ。

 たとえ延期したとしても、増税すればショックは来る。たとえデフレ脱却していたとしても、名目何%経済成長していたとしても、ショックは必ず来る。備えあれば憂いなしってなもんでしょう。

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