質問をお寄せいただき、ありがとうございます。お尋ねの件について、下記のとおりお答えします。中国産のニンニクを種として栽培されているとのことですが、中国産ニンニクは芽止め処理してある可能性が高く、植え付けても大きくならないかもしれません。中国産よりも値段は高いですが、国産の種ニンニクを使用された方がいいと思います。国産ニンニクを種として栽培しても肥大しなかったことについて、肥え切れか根痛みなどで弱ったということが考えられます。ニンニクは肥沃な土壌で排水の良い圃場を好みます。生育適温は15〜25℃、涼しい気候を好みますが、耐寒性耐暑性ともに弱いです。植え付けるニンニクは、大きな鱗片ほど生育・収量が良く、期待できます。できるだけ大きいものを選びましょう。また、年内の生育が収量の良し悪しに大きな影響を与えます。ニンニクは丁寧にばらして孫球は取り除いて1粒ずつ植え付けます。また、生育を決めるもう一つの条件として、土が大変重要です。ニンニクは肥え欲です。植え付け前にしっかりと土を耕し、1?当たりに完熟堆肥を3Kg入れ土とよく馴染ませます。できれば2週間程度あけた後、1?当たり苦土石灰120g、化成肥料150gをまんべんなく混ぜます。元肥には肥効期間の長いものを使いましょう。植え付けの株間は15cm、条間20cm以上と広く取りましょう。株間が狭いと徒長気味になって球太りが悪くなります。越冬する前に株間や条間の上に鶏糞を施用します。さらに、その上から堆肥を厚さ3cm程度になるようにマルチしてやります。鶏糞は土に混ぜると肥料の効きが早く肥料やけを起こしてしまう可能性があり、また未熟な堆肥を土に混ぜるとガスが発生して根を傷める可能性があります。鶏糞も堆肥も土に混ぜないでマルチするようにしてやるとガスの発生も抑えられ、ゆっくりと肥料が効いてきます。追肥は極力控え、行う場合でも草勢が弱っているときだけ、春2月いっぱいまでに少量やります。他の管理としては、1株から1芽以上出てきた場合、勢いが良い方を残します。万が一、とう立ちした場合でも蕾を早めにはさみで摘み取れば十分収量はとれます。収穫は、6月頃葉が株全体の半分以上黄色くなったら適期です。抜き取ったら圃場で半日乾かし、乾いたら風通しよい日陰につるしておいてご利用ください。
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